今週月曜日は台風並みの暴風雨が日本列島を縦断しその後一旦は暖かくなりましたが、また次の強力な寒気の影響で明日からはから一段と寒さも増しそうで、本格的な冬へと季節が移行し始めている中で、私の服装も厚手の「フランネル」を中心としたスリーピース・スーツと、インナーに「ニットベスト」を着ての紺ブレとツイードジャケットでと、真冬用へと完全に移行させたところで、あとは「オーバーコート」の登場を待つだけとなり、因みに昨年の同時期のブログを見返してみると、昨年は１１月下旬の平均気温１０度前後で２４年ぶりの低温を記録して、１２月突入と共に「ローデンコート」を着始めマフラーを巻いて手袋もはめてと言う早目の防寒スタイルの始まりで、週始めに発表された３ヶ月予報では今年も寒くなりそうなので、「オーバーコート」の準備を急がねばと思っているところです。
このコートをお借りした方は、今年の８月に「ブラックウォッチ」と「グレーフランネル」のスリーピースで既に２回ご協力いただいていて、作り始めて３年目の今シーズンもこの方ならではの拘りコレクションをハイペースで作られている中で、当初から予定していた今シーズン２着目の「アルパカのポロコート」に加え、新着の生地ブックの中で気になる大柄のグレンチェック柄を見つけた為に、柄の雰囲気に合わせ新たにオーダーならではの拘りのシングルモデルで作った３着目とが同時に出来上がったので、毎度の３回目のご協力はコートの出番が近づくシーズンに合わせてタイミングよくお借りすることが出来ました。
手前のシングルコートは、世界で最も古いと言われている英国高級服地マーチャント“ＨＯＬＬＡＮＤ＆ＳＨＥＲＲＹ”社の新着コートブックの中から選んだ素材で、近年のコート生地としては見かけなかったハッキリとした大柄のグレンチェックを使って、９月に紹介しているシングルのテーラードカラーのモデルを元に、１０mm幅のステッチと袖口の幅広めのカフはそのままにして、生地のボリュームに合わせくるみ釦を付け、通常のチェンジポケットを付けたフラップポケットにして、襟を立てても違和感が無いように襟裏を共生地のグレンチェクにして、大柄のチェックを活かしたシンプルな仕様で作製しました。
後のポロコートは、昨年から好評でこの方も色違いで既に２着作っている、高級天然素材にこだわった生地作りを続けているイタリア屈指の生地メーカー“ＡＧＮＯＮＡ”社の「アルパカ混紡」素材を使って、３年前に“天神山オリジナル”で作製している「ポロコート」の２型目としてピークドラペルを加え、その後作る方や紹介するのが少なくなっていた初代アルスターカラーのポロコートモデルで、ポケットはこの方のスタイルになっているスラントのチェンジポケットを付けたフラップポケットに変更して作製しています。
今回のコーディネイトを引き立てる為に私の好きな色使いで、唯一のアクセントとして使っているガーゼ織りのカシミア１００％のストールは、カシミア素材では随一と言われるイギリス製老舗生地メーカー“Ｊｏｓｈｕａ Ｅｌｌｉｓ”社のもので、全２０色の中からお好きな色を１点から注文できるので、今まで冬シーズンになるとおすすめしていたイタリア製“ＧＡＴＴＩ”社のカシミアマフラーと共に、持っていなかった色を増やしつつコーディネイトを楽しみながら、これからの季節に無くてはならないアイテムを充実させてみてはいかがですか。
毎回「オーバーコート」の紹介の時には書いていますが、近年のカジュアル化と温暖化の影響を受けてキチンとしたオーバーコートを提案する店と着る人が少なくなっているのが現状で、弊店“ＴＥＮＪＩＮＹＡＭＡ”で毎年しつこくおすすめしている気軽に羽織れる「ローデンコート」と、“天神山オリジナル”の自信作「ポロコート」２種と、今回も紹介しているテーラードカラーのシングルの釦が打ち抜きのタイプ、更には定番の「チェスターフィール」と種類も豊富にご用意していますので、この中から最低でも３着は揃えていただき、今年は昨年に続き１２月からの３ヶ月間になりそうですが、寒さが厳しくなる１月から２月末までの最低でも２ヶ月間は、手抜きをしないトータルでの「正統派の着こなしを」を、是非試していただきたいと思っています。
弊店「ＴＥＮＪＩＮＹＡＭＡ」のＨＰが更新できない為、銀座２丁目の新店舗の住所と休業日のお知らせをこちらでさせていただきます。
〒１０４－００６１ 東京都中央区銀座２－４－１ 銀楽ビルディング４Ｆ
（銀座並木通り２丁目の角のビルで１Ｆの“Ｊ．ＦＥＲＲＹ ＭＥＮ”が目印です）
ＴＥＬ ０３－６２２８－７３２１
１２月１日（日）、８日（日）、１５日（日）、２２日（日）、２３日（月祭日）、２９日（日）、３０日（月）～１月４日（土、冬季休暇） をお休みさせていただきます。