今週末には“師走”に突入し今年もあと１ヶ月となり、先週から最低気温が１０度を下回る日が続き昨日は最高気温まで１０度を下回り真冬の寒さで、天気の流れも冬へ向かって加速し始めているのを肌身に感じつつ、私の服装は重ための「ツイード」素材を着始めインナーにはベストをしっかり着込んで、朝の通勤時は電車の中でもカシミアマフラーをしっかり巻いて寒さを凌ぎながら、今週土曜日からは１２月ですので「ローデンコート」を登場させるつもりです。
このスリーピース・スーツをお借りした方は、昨年の８月に「ギャバジンのスリーピース」（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/52281912.html）で協力していただいていて、拘りの強い「天神山流」の提案を飽きずに長いお付き合いいただきながら、遠方から年２回のペースでシーズン毎にトータルで揃えられている中で、通常あまり活用しないスーツはもうだいぶ揃ってきたのでと思っていたところに、昨年の６月から継続して置いてある「ＣＡＲＬＯ ＢＡＲＢＥＲＡ」社のお値打ち価格コレクションの中からこの秋に追加で加わったこの生地で作られたスラックスを見て、他ではあまり見かけない鮮やかな配色に惹かれ即決で作ることになりました。
この素材は、弊店「ＴＥＮＪＩＮＹＡＭＡ」とは昔から相性の良い、高品質の生地を維持し続けているイタリアの生地メーカー「ＣＡＲＬＯ ＢＡＲＢＥＲＡ」社の比較的に軽めのサキソニーで、しっとりとした質感と鮮やかな配色は「バルベラ」ならではの素材ではないでしょうか。
モデルは、この方がいつも使っている弊店では一番スタンダードな「ＲＥＳＺ」（ローマンイングリッシュ）を使い、この方のスタイルになっているピークドラペルの３ツ釦段返り、プレーンなフラップポケットのサイドベンツで、ウエストコートを加え、トラウザースは２プリーツで「天神山流」のスタンダード・スタイルを試していただいています。
今回のコーディネイトは、ストライプのレギュラーカラーシャツに、“アイリッシュポプリン”の素材感と鮮やかな配色がなんとも言えないペーズリー柄のネクタイを締めて、ペーズリーのポケットチーフをスクエアに飾り、靴はクラシックでエレガントなムードを演出して「天神山オリジナル」で作製したＵチップのコンビネーションでいかがですか。
冬が深まった時には、「キャメルヘアのポロコート」を羽織り、ペーズリー柄で大判のシルクマフラーをしっかり巻いて、「Ｂｏｒｓａｌｉｎｏ」のソフト帽を被り、「ＤＥＮＴＳ」のペッカリーの手袋をはめれば、「天神山流」で提案し続けている身も心も温まるクラシックでエレガントな「ジェントルマンスタイル」の出来上がりです。
先週ぐらいから急激に寒さが増してきてオーバーコートのオーダーも駆け込みで増えてきている中、今まで長年探し続けてきた「アルパカ」混紡の生地見本が到着し、早速「ポロコート」モデルでのオーダーが入り作成中で、５５０ｇと実用的な目方と１３色の独特な配色は「ＡＧＮＯＮＡ」（アニオナ）社ならではの素材感で、弊店「ＴＥＮＪＩＮＹＡＭＡ」が今まで「アルパカ」の代用品として好評だった「ポッサム」と共に、これぞ「天神山流」ならではの「冬の正統派スタイル」の着こなしには欠かせない素材ですので、１月からの本格的な寒さに備えワードローブに加えてみてはいかがですか。