スパンカシミアのスーツ | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、ちょっと贅沢な素材「スパンカシミア」のヘリンボーン柄で作ったスーツの紹介です。

9月に突入した先週末は都心でも半月ぶりの恵の雨が降り少しは涼しくなってくれるのかと思ったら、今週に入ってからはまた残暑厳しい蒸し暑い真夏日が続き、スッキリと秋へと移行してくれそうもなく、再来週の“暑さ寒さも彼岸まで”を待ち遠しく感じながら、暑がりで異常な汗かきの私の服装は夏服と麻シャツから抜け出せない状態が続いていますが、店内はオーバーコートも飾り秋冬へと完全に移行したのに伴いそろそろ私自身も秋の装いに替えないとと思いつつ、来週からは夏物の素材でもせめてタイドアップで気を引き締めていきたいと思っているところです。

このスーツをお借りした方は、昨年の11月にご協力いただいて紹介した「スーパー180‘sのスーツ」http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/52552442.html)の時にも書いていますが、2005年の秋から7年間と長いお付き合いをさせていただいていて、「天神山流」の提案を気に入って洋服は勿論、シャツ、ネクタイ、ポケットチーフ、靴、靴下に至る小物までトータルで揃えていただきながら、近年は数も揃ってきていることもあり品質の高い素材を意識的に選んでいただいている中で、今シーズンはこの「スパンカシミア」と、昨年作られた「スーパー180’s」の柄違いのチョークストライプの2着と、8月に紹介した「カルロリーバのクレリックシャツ」共に、ご自分のスタイルが完成されているこの方ならではの超一流の選択眼で選んでいただきました。

この素材は、近年の輸入生地に魅力がなくなってきている現状の中で、「メイド イン ジャパン」ならではの生地メーカー「三星毛糸」社の得意分野といえる高品質コレクションの一つで、世界で最も繊維の細い内蒙古のホワイトカシミアを使用し、糸を強く撚ることで柔らかさと強さを両立させた「スパンカシミア」で、310gと重さとしっとり感は、上級者のビジネスシーンでのハイレベルな着こなしには欠かせない超高級素材ではないでしょうか。

モデルは、この方の体型とイメージに合っている「CRCS」(カラチェニ)を使い、シングル3ツ釦段返り、スタンダードにフラップ付きのサイドベンツにして、スラックスは2プリーツで、「ハンドメイド仕様」ならではの総片返しのハンドコバステッチを入れました。

今回のコーディネイトは、ストライプのレギュラーカラーシャツに、高品質な素材を意識せず今回はあえて普通っぽくストライプタイを締めて、グレンチェックのポケットチーフをスクエアーに飾り、靴は「古いアメリカ靴」の中から私が譲っていただいたお気に入りの「JOHNSTON & MURPHY」社のフルブローグでいかがですか。

まだまだ残暑厳しい真夏日が続いていますが、弊店「TENJINYAMA」で毎年好評をいただいているオーストリア製「Schneiders」(シュナイダー)社の「ローデンコート」とレディスのサンプルコートが届き、「天神山オリジナル」で作製した「ポロコート」と共に店内のディスプレイを一気に秋冬物へと移行して、新着生地も続々と到着して気分も秋冬へと高まってきていると実感しているところで、因みに、昨年の同じ週のブログを見返してみるとなんと冬の必需品「オーバーコート」http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/52344210.html)を早くも紹介していて、年々早めに揃える方が多くなってきているオーバーコートの生地も「ヴィンテージ」のものも含め種類が豊富に揃っていますので、洋服と共に見も心も温まる真冬シーズンの準備もそろそろ始めてもいいかもしれませんね。