スーパー180‘sのスーツ | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、今シーズンおすすめのちょっと贅沢な素材「スーパー180‘s」のフランネルで作ったスーツ2種の紹介です。

先週やっと平年の気温になったかと思ったら週末はまた気温が20度を越え10月の気候に逆戻りして週末としては久し振りの行楽日和になり、今週に入って昨日からは一段と冷え込みが増し12月の陽気になるなど晩秋から冬へと季節の移り変わりを肌身に感じながら、寒暖差の激しさに体調を気遣う毎日が続いている中で、私の服装は「フランネル」「ツイード」など完全に厚手の素材に移行し、まずはマフラーで朝晩の寒さを凌ごうと思っているところです。

このスーツをお借りした方は、今年の春夏シーズンに「サマーカシミア&キッドモヘア」http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/51975619.html)のスーツと、「カシミア メッシュ」のブレザーを作られていて、6年のお付き合いで数が揃ってきていることもあり品質の高い素材を意識しながら選んでいただいている中で、今シーズンは手持ちが以外と少な目のフラノ素材を優先させた結果、「グレーフランネル」と私が作った色違いでちょっと大人しい雰囲気の「グレンチェック」で作ることになりました。

この素材は、私のスリーピースの時にも紹介していますが、イタリア最大の毛織物産地ビエッラを代表する、糸から生地までを一貫生産している服地メーカー「DORGO」社のカシミアに勝るとも劣らぬしなやかな感触が特徴の「スーパー180‘s」(14.5ミクロン)の糸を使ったもので、私自身が昨年の「チョークストライプ」に続き2年連続で作りたくなるほどの、着る度になんとも言えないしっとりとした肌触りと着心地の良さは、他社ではまず見かけない素材の一つで、高価な「スパンカシミア」とは一味違う質感は、数が揃ってきた方には是非試していただきたい魅力的な冬の素材の一つです。

モデルは、この方の体型とイメージに合っている「CRCS」(カラチェニ)を使い、シングル3ツ釦段返り、スタンダードにフラップ付きのサイドベンツにして、スラックスは2プリーツで、ハンドメイド仕様ならではの総片返しのハンドコバステッチを入れました。

今回のコーディネイトは、ストライプのレギュラーカラーシャツに、グレンチェック柄でウール&シルク素材のネクタイを締めて、白い麻のハンカチーフを華やかに挿して、靴はこの方が同時に作られた「天神山オリジナル」の黒いキャップトウで決まりですね。

下の写真のグレンチェックは、ストライプのレギュラーカラーシャツに、ちょっと悩みながら明るめのストライプのウールタイを締めて、お気に入りのウール&シルクのポケットチーフをパフで挿しました。

本日のように寒い日には、今シーズンより新たに種類を増やし展開している「天神山オリジナル」のオーダーニットの中から、カシミア素材を使った前開きのニットベストを合わせて、「天神山流」で提案する身も心も暖まる冬の着こなしを楽しみながら、これから突入していく真冬シーズンを乗り切っていきましょう。