ウインドウペインのスリーピース | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、今シーズンのおすすめの「ウインドウペイン」柄を使ったスリーピース・スーツの紹介です。

今日は久し振りに朝から雨で気温が少しは下がりそうですが、先々週の梅雨明け以降猛暑が続いていて暑すぎる高温には身体が慣れず、まだ7月というのにバテ気味で、冷房の部屋からは離れられず不健康な毎日を過ごしていますが、朝の通勤から既に上着は着れず持っている腕までが汗をかいてしまう異常な汗かきの私は、これから9月までこの暑さが続くと思うと熱中症対策と共に汗対策も考えなければと悩んでいるところです。

今回のウインドウペインのスリーピース・スーツは、前々回のチョークストライプと共に私自身が今シーズンの1着として選んだもので、ちょっと話がしつこくなりそうですが、本当は「ひと日記」さんが書かれている「白井さんの着こなし」ブログの影響をかなり受けつつ考えた今シーズンの構想としては、グレーのチョークストライプでダブルブレストのスリーピースと、シェットランド素材のブルー系かグリーン系のウインドウペイン柄のジャケットを、サンプルとして使えるようにと7月初旬までに作ろうと思いながら昨年からの生地ブックなど見返していたのですが、チョークストライプと同じでなかなか気に入った物が無く思案していたところに、偶然、出会ったカシミア混紡のウインドウペイン柄で、シェットランド系では無かったのですが配色と素材感が気に入ったのと在庫限りのお値打価格が決め手となり、ちょっと大人しく見える柄と中肉の目方を活かして、あえてスリーピース・スーツで作ることにしました。

この素材は、85%以上の在庫を英国製生地で揃え伝統に華やかなテイストを加えるのが特徴のイタリア・ローマ創業の生地マーチャント「EUROTEX」(ユーロテックス)社のウール85%にカシミア15%混紡の柔らかい肌触りと艶が魅力で、340gの中肉の重さが秋一番から使えセパレートでのコーディネイトも数多く楽しめ、着こなしのレベルアップを図るには最適な柄と素材ではないでしょうか。
(ダークブルーの柄物は写真では分かり難いので、今回は親切にアップで撮ったものを一番下に載せました。)

モデルは、私の体型にあった何時も使っている「CRCS」ではなく弊社では一番スタンダードな「RESZ」を使い、3ツ釦段返り、素材の雰囲気に合わせてちょっとスポーティーにハンドメイド仕様ならではのバルカ(舟底の形)のスラントチェンジポケットを付けて、カントリースタイルを意識して襟付きのベストを加え、スタックスはスタンダードに2プリーツにしています。

今回のコーディネイトは、同系色のブルーのレギュラーカラーシャツにブルーに相性の良いオレンジ色の小紋のネクタイを締めて、前回と同じでカラーピンを使って強調し、同系色(ブルー)のペーズリー柄のポケットチーフをスクエアに挿して、靴は修理依頼で預かっている「シルヴァーノラッタンジ」製のスエード・オックスフォードです。

秋口にはベスト付ジャケットの組み合わせで、タッターソールのボタンダウンシャツに、ウール素材のニットタイを締めて、ウール素材のポケットチーフを華やかに挿して、ライトグレーのウーステッド素材のスラックスを穿いて、私が今オリジナルで作成中のスエードダービーシューズで決まりですね。

先週、新しく加わったスコットランド製のツイードコレクションの中に、私が今シーズン作りたかったグリーン系のウインドウペイン柄が何種類か入っていてちょっと残念な気分になりましたが、次回への楽しみにしながら、コート生地も含めシェットランド系が今まで以上に種類が多く感じる今シーズンは、私の好きなカントリースタイルの提案に力が入りそうです。