今回は、初夏の日差しに映える黄色味がかったウール&リネン素材のジャケットの紹介です。
今週初めに東京地区もちょっと遅い梅雨入りになったかと思ったら、梅雨の晴れ間のムシムシ暑い日差しとジメジメの雨とが日替わりで訪れる嫌な季節のスタートとなり、私の服装は雨用のスエードシューズとコットンパンツを多く活用した“セパレート”とコットン・スーツが中心で、店に着いてからは上着を脱ぎ昼頃から辛うじてネクタイを締めてとダラシナク情けないスタイルに突入しています。
今回このジャケットをお借りした方は、弊店「TENJINYAMA」が2004年の2月にオープンした4月からの長いお付き合いをさせていただいていますが、春夏ではトロピカル素材のストライプやポーラー素材の無地やコードレーンのスーツと、サージ素材やアイリッシュリネン素材のネイビーブレザーなど、弊社が提案し続けている「正統派のビジネススタイル」を着実に揃えていかれている中で、今回はちょっと明るめの素材を選んでいただきながら今まで試していない「LSCS」(リスコ)モデルに挑戦されました。
素材は、イタリア製「PURO」社のウール52%&リネン48%混紡の細かいヘリンボーン織りで、これからの季節に一番活躍する「ネイビーブレザー」ばかりの着こなしに飽きた時には、合わせやすく明るく気分を変えるのに最適な一着になるのでかないでしょうか。
モデルは、肩幅とアームホールの狭い「LSCS」を使い、シングル3ツ釦段返り、スラッシュポケットでサイドベンツの、スッキリとシンプルなディテールにしています。
コーディネイトは、大きめのチェックのワイドカラーシャツに、夏を意識して麻素材のストライプタイを締めて、ペーズリー柄のポケットチーフを華やかに挿して、アイボリーのコットンパンツを合わせ、靴は私のお気に入りの1足に加わった店内で良く試し履きをしているスエード・ローファーです。
下の写真2枚は、オーダーならではの珍しい濃い茶色でコットンスーツをオーダーされた方からのリクエストで出来上がりをお送りする前に、コーディネイトの提案をさせていただきました。
同じ物なのに写真の撮り方が下手でスーツの色が変わってしまいましたが、ストライプとチェックのネクタイを今回は提案させていただきました。
コットンスーツですから、無地かストライプのオックスフォード地のボタンダウンシャツにピンクかサックスのニットタイや今年の気分からはマドラスチェックのタイなど合わせても良いかもしれませんね。
6月20日(日)は、横浜元町へお手伝いに行きます。
ムシムシ、ジメジメの雨になりそうですが、気分は明るくセパレート・スタイルで行こうと思っています。