グレンチェックのジャケット 2回目 | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、今シーズンおすすめのジャケット素材「グレンチェック」柄で、前々回のシルク&リネン混紡の「プリンスオブウェールズ・チェック」に続きヘヴィーウエイトのリネン100%素材での紹介です。

今年の4月は天候不順で悩まされた後のゴールデンウィークは、25年ぶりの”晴天ウィーク“になり後半は気温が上昇して一気に初夏の陽気になり、これ以上暑くならないで爽やかな気候が続いてくれることを願いながら梅雨入りまでは華やかに明るめの色合わせを意識して、何をどう組み合わせるかを考えながら基礎を養い、初夏の着こなしを楽しんでいけたらと思っています。

先週、掲載された「ひと日記」さんの「白井さんの着こなし」ブログ(http://blog.goo.ne.jp/hito0815/e/4e11581b658faba7d0c56504b6e953a9?fm=rss)で、私が以前より憧れていたサマーカシミア素材のグレンチェック柄のジャケットがそろそろと予想していたら偶然にも登場してくれて、素材はまったく異なりますが同じような配色だった為にシーズン当初より意識していた素材で、今回、年々種類が増えてきている麻素材のチェック柄が以前よりお好きな方に気に入っていただき、タイミングよく今シーズンのおすすめとして掲載することが出来ました。

この素材は、上質なリネンでは定評のあるイタリア「SOLBIATI」社のちょっとザックリとした風合いが大柄のグレンチェックを引き立たせていて、目付けが430gとヘヴィーウエイトなので暑い真夏にはちょっと着用しにくいかもしれませんが、春一番や秋口の季節の変わり目には活躍してくれる素材ではないでしょうか。

モデルは、弊社で一番スタンダードな「RESZ」を使い、3ツ釦段返り、スラントのチェンジポケット付きのサイドベンツで、前回紹介したウインドウペインと同じで、ハンドメイドならではの片返しステッチとバルカ(船底形の曲線)ポケット仕様にしています。

今回のコーディネイトは、クラシックなムードでラウンドカラーのクレリックシャツに、紺×白ボーダーのニットタイを締めて、レンガ色のペーズリー柄のポケットチーフをスクエアに挿して、スタンダードにグレーのトロピカル素材のスラックスを合わせ、靴は弊社オリジナルでサンプルとして作った7アイレットの濃茶スエードのフルブローグです。

今まで「白井さん」の考えつくされた隙の無い着こなしを見続けてきた私にとっては、この配色のグレンチェック柄にはホワイトフランネルとコンビネーション・シューズと言う印象が強いのですが、今回インナーに合わせていた2色のストライプタイとミントグリーンのVセーターに八ツはぎのハンチング帽と今までに見たことの無いその日の気候と気分によっての合せ方は、何時もながらのレベルの違いを感じさせられました。

ゴールデンウイークも終わりこれから私の苦手な暑い夏に向かっていきますが、今年は意気込みだけはキチンとしようと思ってトロピカル素材で正統派のブレザー&パンツを作って準備を整えていますが、昨日からの汗ばむ陽気に嫌な予感がしながら、セパレートでの着こなしでもダラシナク見えないように努力したいと思っています。