(『輝きの人間世紀』より)
御書には、説かれている。
人に生まれて、国王や大臣などの身になって、これほどの楽しみはないと思っても、
それは、仏法の眼から見れば、「夢の中の栄えであり、永続性のないはかない、
幻のような楽しみにすぎない」と。
真実の幸福とは何か。
この根本課題は「三世永遠」という次元から考えなければ、絶対に解けない。
ゆえに、日蓮大聖人は、四条金吾に
「蔵に蓄(たくわ)えた財宝よりも、身の財(たから;健康を基本に身につけた技能、資格など)
がすぐれている。
その身の財よりも心の財が第一の財なのである。この手紙をご覧になってから以後は、
心の財を積んでいきなさい」と仰せなのである。
どんなに有名になろうと、権力をほしいままにしようと、また巨万の富を蓄えようとも、
それだけでは、いちばん大切な「心の財」は積めない。
積めないゆえに、時とともに福運を消していく。
結論して言えば、学会活動こそが、最高の「心の財」を積む行動なのである。
その意味で、学会員の皆さまは、毎日毎日、三世にわたって消えない福徳
の貯蓄をしているようなものである。
「心の財」の大長者ーその人こそ、人間としての帝王である。
真の仏法者である。