「歩道橋」
 アルバイト先の歩道橋を登ってみると、ワクワクするのは僕だけでしょうか。自動車達がガソリンをばら撒き、人々が地面と睨めっこして歩いている様子を見ていると、ワクワクしてしまう。環境を壊す文明の利器と、明らかに気分が落ちていそうな人々を眺めながら浴びる風は最高だ。建物しかないこの街では、歩道橋を登らないと風を浴びることはできない。そう、私は性格が悪い。明らかに人のことを見下している。だって、短い人生で俯いている時間は無駄であるから。
 私の周りには、夢を持っている人が多い。何か目標を作って、そこに一直線に向かっている奴が多い。たとえ、目標に向かっている途中で別の目標ができたっていいと思う。決してそれまでの目標に向かっていた時間は無駄にはならない。いくら遠回りしたって、自分の目標を成し遂げることができるなら、なんでもやるよって思う。センチメンタルな気持ちにもなるかもしれないがそれでいいと思う。俺自身、短い人生で目標を達成するために焦っている。まあ、僕の目標が何かっていうのは、薔薇の下で。って感じですが。
 「俺の好きなこと。だけで稼げたら。今までの全てだってきっと、無駄じゃないだろ。」柊人が言うように、目標を達成できれば、今は嫌なことだって、きついことだって我慢できるっしょって思えるはず。わからないけど。 以上、私の自己啓発でした。