誕生日。

大学一年から四年まで付き合った宮澤から連絡があった。



「誕生日おめでとう。」

「妊娠したの?」

「まだ愛してるよ。」

ビックリした。
フェイスブックで友達じゃない私達。
共通の友達は60人以上いるのにね。
連絡先なんて知らない。

嬉しい気持ちもある。
人に想われるって優越感を得られるんだね。

自分の存在を感じることのできる
あー、なんて他人よがりの満腹感。




けど、彼が想っているのは私じゃない。

昔の私であって、私は少し変わったし、
たとえ今同じように私と彼が付き合っても、あのときと同じ感情はわからないだろう。

もう、そこには誰もいない。







私にとっては彼は特別だ。
まだ好きでもある。



けど、それは旦那さんより好きという意味じゃない。そして今の宮澤を好きという意味ではない。


旦那さんと宮澤を相対評価はできない。


それは多分彼自身もわかってるとは思う。


終わってるのに終わらせられない。
それは、次が見つからないからだろうか。


私もそれに苦しんでいたなぁ。




こころの時間は等間隔ではどうしても進まない。

けど、ずっとずっとそこで何年待ち止まっていた気がしても、ある一瞬で次の日地球の反対側にいたりする。


こころの時間はいじわるだよね。、


彼が私に連絡してきたのは
どうしてだろう?

なにを求められてるんだろう。
まぁ、求められてるのは私自身じゃない。
背中をおしてほしいんだよね。
無理にでも前を向きたいんだよね。


その一歩に協力したい。
大切な人だから、なにか役にたてるといいな。