授業中もずーっと先生に見惚れてしまう。
駄目だってわかってる。
先生と生徒。
そのラインは絶対に越えられない。

新卒の先生が来るって!!しかも超イケメンらしい!!と情報通の女の子が廊下で言い触らしてた。
私は少しは気になったけど、まさか先生のことを好きになるなんて思わなかった。
先生はかっこいいし、背が高いし、教科が数学だし、(私の中では数学得意な男の人はかっこいいの)、さらにとても優しい。
私も優しくされて心を射止められた一人だ。
きっと、みんなに優しくしてるんだろうけど…

バレンタインにはチョコを渡した。
他の子も渡していたから、私が本気だとは思わないだろう。
生徒からお世話になってる先生にチョコをあげた、普通はそうだから。
ホワイトデーにはお返しをもらったけど、もちろんみんなと一緒。
先生の特別になりたい、そう思った。

彼女じゃなくてもいい。
この想いが伝わればいい。
彼女じゃなくても、先生にとって私が特別ならいいんです。
卒業して、私が大人になったら、先生に想いを告げてもいいですか?
大好きです、って…










誰もが憧れる禁断の恋ですね。

美沙

バイト帰りに寄るコンビニで君に出会った。
華奢な体、あどけない笑顔、全てがいとおしい。
もちろん、俺の片思い。
客と店員の関係。
これ以上発展するはずもない。
名前だって名札に書いてある名字しか知らないしね。

俺はわざと彼女がいる時を狙ってコンビニに行ったりした。
ストーカーみたいだ。
気持ち悪がられてるかもな。
だから彼女がいない日も行くようにした。
バンドをやってる俺は、一度ギターを背負って店に行ったことがあった。
彼女は常連である俺を覚えていたらしく、
「バンドやってるんですね」
と話し掛けてくれたことがあった。
はい、と素っ気ない返事しか出来なかったけど嬉しかった。
会話しただけなのに。
友達には絶対言えない。
コンビニの店員に恋してること、馬鹿にされそうだから。

俺がこのコンビニの常連となって半年。
ついに決心して聞いてみた。
「アドレス教えて下さい」
あー俺きもいよ。
これからはここ来れねぇよ。
自分から失恋しに行ったようなもんだよ。
彼女から返ってきたのは意外な言葉。
「いいですよ。私、ずっと先輩のこと憧れてました」
先輩…?
もしかして、同じ高校だったのか…?
恋は、実った、みたいだ。










彼と彼女がどのような関係だったのかは皆さんの想像に任せたいと思います笑
彼女は高校時代の彼のことを知っていた。
彼は店員である彼女しかしらない。
きっと彼女もずっと片思い。

美沙

夜中にも関わらず、君を迎えに来てしまった。
突然で君は怒るかなぁ?
怒った顔も好きだからいいや。

緊張しながらインターホンを押した。
少し時間が経ってからドアが開いた。
パジャマ姿の君はとても驚いた顔。
「どうしたの…?」
「今から出かけない?」
僕は満面の笑みで言った。
「どこに…?」
「秘密の場所」
君の答えなど聞かず、ほら、着替えて!と急かした。
え、え、と動揺してる姿も可愛い。

外で待っていると、いつもより艶っぽい君が現れた。(お風呂上がりで髪が濡れてたからかな?)
僕は君の手をひいて車へと向かい、君をエスコートした。

車を飛ばし向かったのは星がたくさん見える丘。
もちろん僕達以外誰もいない。
綺麗だね、と笑顔で君は言った。
「突然でごめんね。嫌だったよね」
「ううん。びっくりしたけど嫌じゃない。楽しいよ」
よかったー、と僕が胸を撫で下ろすと君は、あなたが好きだから嫌じゃないよ、と言ってくれた。
君からの初めての愛の言葉だった。

僕はそっと君に口づけをした。
星空の下、甘い時間が流れる。
君からそっと離れると君は照れたように僕を見た。

手を繋ぎ、語らいながら歩く。
このまま時が止まればいいのに。
ずっと一緒にいたい。

もっともっと
ずっとずっと
甘い時間を過ごしたいな…










亀梨和也くんのソロ曲「SWEET」を元にして書きました。
この話は曲の前半部分なので、後半も書きたいと思っています。

美沙

私は雨が好きではない。
じめじめして、ちょっと臭くて…
でもね、君は
「雨、いいじゃん。雨音は歌みたいだ」
なんて男のわりにロマンチックなことを言ってたね。
君と二人で雨音に耳を澄ましたら本当に歌に聞こえてきた。
二人で相合傘をするのも距離が近くなってドキドキするから好き。
土砂降りの雨にも関わらず私に会いに来た時の君は、髪が濡れてて余計にかっこよく見えたんだよ。
雨上がりの虹は二人をつなぐ架け橋。
君のおかげでね、雨の日が好きになったよ。










今日は雨が降っているので雨のお話です。
ちょこちょこ短編の物語を書いていきたいと思っています。

美沙