世界の中心で人間以外が叫ぶ

世界の中心で人間以外が叫ぶ

お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

僕を目の前にして、悩んでいる。

 

「この鍵は、何の鍵だっただろうか…」

 

もしかしたら、大事なものなのかもしれないと

先送りにされ続けて

どれくらいの期間が経っただろうか。

 

その度に、再び暗い箱へと送り返される。

 

「何かの、スペアかもしれない」

 

防犯の観点から

基本的には、1つの鍵穴に対しては

1つの鍵しか用意されていないけど

無くした時などの為に

スペアが用意してあったり

スペアを作る為の場所が設置されていたりもする。

 

しかしながら、無くしたら困るどころか

何の鍵だったかすら思い出せない。

「鍵」となるヒントすら思い浮かばない始末らしい。

 

 

僕は、君が学生時代に使っていた

学習机の引き出しの鍵。

今や大人になった君が

使う事はないだろうと、処分された

学習机の引き出しの鍵。

 

僕だけが取り残され

ただ彷徨うように、ここにいる。

別に、ずっと冷蔵庫の中で

ほったらかしにされていたから

頑固になって、殻に閉じこもっている訳ではない。

 

理由は、何故か分からない。

自分でも分からないまま

いつの間にか、人間の力で

開ける事が困難になるほどに

閉まってしまっただけの話なのだ。

 

こういう事態は、人間界において

あるあるの現象のようで

風の噂で聞けば、インターネットでも

かなり共有されている事項なのだそうだ。

 

中身を賞味するが為に

ものすごい力で、体をねじ切られる。

それは、指紋が体にべっとり残るまでに。

人間は、手を真っ赤にさせ

私は、凄い力で体を押さえつけられ

互いに、傷付き合っている。

 

もうそろそろ、諦めて

冷蔵庫に戻そうとしているのだろうか。

私のフタは、ビクともしない。

タバやん。と益田康平の

コンビであるカゲヤマ

「キングオブコント2003」のトップバッターで

「謝罪(料亭)」コントをし、話題となりました。

 

タバやん。が、得意先の極秘資料を

なくしてしまった事に端を発し

益田が、誠心誠意謝罪する事の大切さを問い

料亭の部屋の一角に、単独乗り込み

ふすま越しに、何度も響き渡り聞こえてくる

「申し訳ございません」と並行する形で

タバやん。が、ふすまを開けると

上司である益田が、全裸での謝罪敢行

という場面に出くわす。

しかしながら、ここまでやっておきながら(?)

最後に、取引先の様子を伺うと

「めっちゃ、怒ってる!」と

結局全くを以って(?)

疎通が出来ていなかったのが

分かるというオチで収束します。

 

ネタが終了した後

司会の浜田雅功(ダウンタウン)に

「どうですか?トップバッター」と

振られたのに対し、コント同様の大声

そして大袈裟な動作で

「トップバッターを引いてしまい

申し訳ありませんでした!」と2人揃って頭を下げ

一見では、別に謝罪をする必要はなく

このコントにおける、パワーワードである

申し訳ありませんでした!」を

テンドン的に使用しているのかと思いきや

ネタの内容が内容だけに

発表順がトップと決まった段階で

他の出場者全員が崩れ落ち

プロデューサーも頭を抱えていた

という裏話を本人が語っており

会場の観客側にも、スタートの段階では

特に緊張が残っているという状態であったり

採点的な意味合いでも

基本的には、誰しもがトップバッターは避けたい

という心理がある中で

他のコンビ(カゲヤマ)が

その枠を埋めてくれたにもかかわらず

それはそれで違うという空気感が面白く映ります。

 

このフレーズ自体が、汎用性が高いと言え

相手に失礼な事をしてしまった場合や

ボケがスベってしまった場合など、番組出演等

色々な箇所で使えそうではありますが

このネタを知らないと伝わらないという

デメリットは、少なからず存在し

ただただ、大袈裟に謝罪しているだけと

捉えられてしまう可能性は残ります。