コントっぽいけど マジ実話。
突然ですが みなさん、
「小人(コビト)」っていう単語を 口に出して言ってみてください。
次に、
「子豚(コブタ)」っていう単語を 口に出して言ってみてください。
そしたら、その2つを重ね合わせて、2つの中間の発音で言ってみてください。
活字に表すと、何て言うのかなぁ・・・?
「コビタ」って言うのかな。
発音が難しいが、俺にはそう聞こえるんだが。
小人にも 子豚にも聞こえる。
何の話かというと、じいちゃんの病院で、毎日コントしてるの。
入院してるじいちゃんの病室は4人部屋。
まぁ、もっとも じいさん ばあさん ばっかの部屋なんだが。
その部屋のみなさんは、80歳を余裕で越えているため、かなりボケてる。
うちのじいちゃんが 一番若くて まともなくらい。
で、じいちゃんの隣のベッドには ばあさんがいるんだが、
この人が かなりボケてて くせ者。
いつもしつこく、ずぅーーーっと 俺に質問してくるの。
俺がじいちゃんと話してても 関係なく割り込んでくる。
じいちゃんと話してると、
「おい!あんちゃん!」って俺を呼ぶ。
で、聞こえてないふりをしてるんだが、
「おい!あんちゃん!」って言う。
さらに聞こえてないふりすると、
「おい!あんちゃん!」って言いながら ベッドを叩く。
俺が振り向くまで絶対に止めない。
ウザイんで、間のカーテンをしてシャットアウトしたいんだが、
老人達の病室なので、基本 開けておかないといけないらしい。
で、俺は仕方なく ばあさんに振り向く。
そうすると ばあさんは、俺に質問してくる。
「あんちゃん!あんちゃん!コビタか?コビタァ?」
・・・・。
・・・・。
何この単語?(T▽T;) 怖ぁ!!!
全く意味が解からん!!
会話として成り立たん!!
それを何度も 何度も 何度も、
俺があそこに行く度に 繰り返して質問してくる!!
↓具体的に言うと、今朝も こんな感じだった。
「じいちゃん、出された飯は ちゃんと食ってるか?」
「食べてるよー。」
「まずは 飯を食わなきゃ 何も始まらないよ!」
「食べてるよー。」
「・・・おい!!あんちゃん!!」
来た!また 隣の ばあさんが うるせー。無視しよう。)
「じいちゃん、嫌いな物も 残さず食わないとダメだからな。」
「うん食べてるよー。」
「・・・おい!!あんちゃん!!」
呼ばれてる。相手にしちゃダメだ。 無視 無視。)
「じいちゃんは、昔から好きな物しか食わないから 栄養が片寄って体調崩すんだよ。」
「だから食べてるよー。」
「おい!あんちゃん!」
たのむ ばあさん!俺を呼ぶなー!無視 無視。)
「ここの出された物は、栄養のバランスを考えてあるから 全部食ってくれ。」
「だから食べてるよー。」
「おい!あんちゃん!(ベッドを叩く)」
いいかげん無視し続けるのも無理がある。仕方ない、返事してやるか。)
「はい、何ですか?おばあちゃん。」
「・・・あんちゃん コビタか?コビタァ?」
出た!ばあさんの『コビタ』!!意味わかんねー!!小人ってこと?子豚ってこと?)
「ん?コビタ?小人ってことかな?違いますよー。子豚でもないよー。」
「あんちゃん コビタか?コビタァ?」
「俺が誰かに『媚びた』ってことかな?(笑) 誰にも媚びてないよー。」
「あんちゃん!おい!あんちゃんっ!!あんちゃんっ!!・・・・・・・。 コビタァ?」
ギ ブ ア ッ プ!!!)
で、ナースさんが来る。
「はいはい、おばあちゃん!お隣さんに迷惑かけないのぉー!」
「ねえちゃん!!おい、ねえちゃん!!」
あーっ!!今度は ナースさんまでもが 『コビタ』の 餌食にーっ!!無視しろ!!)
「はい、おばあちゃん何ー?♪」
あーっ!!返事しちゃったぁー!!)
「ねえちゃん!!ねえちゃんは コビタか?コビタァ?」
出た!!彼女にも同じ質問っ!!)
「はい そうよー♪」
えぇぇーーっ!!!ナースさん『コビタ』かよっ!!何なんだぁーー!?)
帰り際、そのナースさんに『コビタ』の謎を聞いてみた。
「あの おばあちゃんの言う『コビタ』って何なんですか?(笑)」
「私も解からないんですよー(笑) でも『そうだよ』って言っておくと おさまります(笑)」
さすがナースさん。さばき方が上手いね。
あのばあさん、自分の家族にも言ってるらしいよ。
ナースさんは このネタにあんま興味を持ってなかったが、今度家族に聞いてもらいたい。
だって謎でしょ?知りたいよ。
俺は真正面から聞いてしまうんだが、ああいう場合は受け流すほうがいいらしいね。
まぁナースさんに 助言してもらったし、
明日から また ばあさんに聞かれたら、
俺も、「そうだよ!俺は『コビタ』だよ!」って 認めることにしようと思う。
なので、
明日から俺、
しばらくの間、『コビタ』 なんで よろしくです。
んじゃ!
PS. ・・・・・方言?