③ エイブラハム「引き寄せの法則」

原文比較 誤訳

「許容し可能にする術」

という言葉について

 

理解できません。

私は今まで生きてきて

「許容し可能にする術」という言葉を

使用したことはないですし

恐らく今後も使用することはないと思います。

文章の意味がわかりません。

 

日本語版を読み進めていく中で、

何度も「許容し可能にする術」

という言葉が出てきますが、

その度に日本語が理解できないので、

読めなくなり原書を読むことにしました。

本当に原書を読んでよかったです。

 

原文は

「The Art of Allowing」です。

 

何でこんな訳になってしまったのか。

本当に理解できないです。

せめて注釈をつけてくれさえすれば、

こんなに悩まずに済んだのに。

 

まず「Art」を使用しています。

Art:「技術」が原義。

  技術、こつ、(芸術的)手腕、わざ、

  (古)術策

 

前回書いた

The Science of Deliberate Creationは

ScienceをAbrahamは使用しています。

前回も書きましたがscienceの原義は

「知ることです」

 

これに対して「The Art of Allowing」は

Artを使用しているので、

「技術」的な面が

強調されているのだと思います。


またartは英英では

An ability or a skill that you can develop with training and practice

とあります。


ここから「可能にする術」

という言葉が出てきたのだと思いますが

日本語にすると意味がわからなくなります。


 training and practice

によって

developできる能力、技術です。


「The Art of Allowing」には 

training and practice

が必要ということでしょう。

 

また私の尊敬するJクリシュナムルティ師は

「art(術)は全てを正しい場所に置くこと」

と仰っています。

 

 

そして問題なのが

Allowingです。

Allow:「認めて許す」が原義

許す、認める、…にさせる、するのにまかせる

SVO to do :

(人・物が)O(人・物)に・・・させておく

 

また今後「The Art of Allowing

の定義の項を載せますが、

そこには

日本語版

「わたしはわたしであり、

わたしはありのままの自分に喜びを感じて

楽しんでいる。

あなたはあなたであり、

たぶんわたしとは違うだろうが、

それはそれでよろしい」

とあります。

原文は

「I am that which I am, and I am pleased with it, joyful in it. And you are that which you are, and while it is different perhaps from that which I am, it is also good.」

とあります。

 

ようするに

「認める」ということで

良いのではないでしょうか。


簡単に

「認める術」でいいのではないでしょうか。

Allowとartはいろいろな解釈があるので

英語のまま

「The Art of Allowing

が一番わかりやすいので、

私は英語のまま使用していきますが、

どうしても日本語にしたいのであれば、

「相手を認める術」とか

「認める術」になるのではないかと。


「許す」というニュアンスが

強くはないと思います。

どうも上から目線な気がして私は

「許す」と訳すのが好きではありません。

 

なぜ「許容し可能にする術」

と訳されたのか、理解できません。


「The Art of Allowing

のまま覚えてしまった方が、

頭がすっきりすると思うのですが。

または「人は人、自分は自分」

というような感じで

良いのではないでしょうか。