今回の「花の集い」は、40周年の記念の公演で、かつ最後との事

最初の市川右近さんの口上で説明有り。
司馬遼太郎さんが、上方文化の振興を発案され、当時の藤間勘十郎さんに依頼され、40年続けられたと。
そんな記念すべき公演で、今回は、舞踊家と歌舞伎役者のコラボ。
私は、虎之介さんが、踊りの会に出るのかな?ぐらいの認識でした。
最初、足が痛いけど、まあ近場だし、最前列をとってもらったので、行かない訳にもと、あまり気乗り薄

が、とても素晴らしく、感動しました

花の集い(歌舞伎他)
令和5年2月8日(水)
会場: 国立文楽劇場
時間:午後2時~4時45分(幕間30分)
座席: 1列16番
口上(尾上右近) : 5分
①七福神と花づくし : 15分
②高坏(たかつき) : 32分
幕間 30分
③歌舞伎絵巻
口上 (市川九團次) : 4分
⑴三番叟 : 13分
⑵阿国歌舞伎 : 9分
⑶雪 : 16分
⑷蜘蛛の糸 : 27分
内容 ②と⑷の歌舞伎以外は舞踏
①祇園の芸妓さんによる目出度く、珍しい演目。
舞台上には、三味線、笛太鼓、笛。
花道後方から舞台に向い10名が、拍子木を鳴らしながら舞台上まで。
最後の方は9名の方が打ち鳴らす音に、合の手を入れる様に。
舞台上では、10名が一列に横並びで、基本正座。
拍子木、演奏、唄も入る。
②歌舞伎の狂言
大名が酒を飲むのに、次郎冠者(松本幸四郎)に高坏を持て来るようにと。
次郎冠者はそれが何かわからず、高足売(中村歌之助)に高坏は高足(高下駄)と騙される。
そして、二人で酒を全部飲んでしまう。
③歌舞伎絵巻
⑴女性が三番叟を見事に踊りだし、やがて千歳(藤間勘十郎)と共に。
⑵各流派による舞踏
⑶上方舞の舞踏
⑷歌舞伎演目
源頼光(中村虎之介)が物の怪に呪われ体調がすぐれない。
蜘蛛の精(松本幸四郎)の仕業で、家来の碓井貞光(中村歌之助)や平井保昌(市川右近)とともに退治する。
感想
①初めて見る演目で、芸妓さんたちの踊りが綺麗

②幸四郎さん、歌之助さんの掛け合いが面白い

③
⑴藤間勘十郎さんの舞踏を初めて拝見。
動きが柔らかく舞台上を浮遊しているよう

顔は大きく、美形という訳ではないが、目線の上品な色気や、手腕の柔らかさに魅了

普通の舞踏の人間が踊る感じではなく、能のような人間離れした感あり。
さすが、藤間流宗家、凄すぎる

歌舞伎の振付もされ、歌舞伎界ともつながりがあり。
⑵禿は2名となっていたが、1名で、藤間勘松音さんだと思われますが、可愛くてお上手で、目を引きました

⑶上方舞(地歌舞、座敷舞)で、後方に屏風、両脇に灯り、一畳ほどのスペースで座敷での踊り。
あまり、はんなり感がなかったような?
以前、知人が同じ山村流の山村楽正さんのお弟子さんで、何度か山村楽正さんの舞台を拝見したことがあります。
はんなりとした舞の艶やかさは絶品でした。
元パートナーの人形浄瑠璃の立女形で、人間国宝の吉田蓑助さんに影響を与えたとも。
蓑助さんの人形遣い、それはもう色っぽくて、何度も昔は足を運んだことを思い出しました
曽根崎心中のお初は、圧巻でした
⑷歌舞伎の演目に、女性舞踊家4名とのコラボ.。
この演目は、歌舞伎の公演で何度か見ましたが、虎之介さんでは3回目。
最近は、蜘蛛の精が片岡愛之助さんで、源頼光が尾上松也さん、虎之介さんは、家来役で、蜘蛛を退治。(2019年12月)
今回の虎ちゃんのお殿様役、堂々としていて、素晴らしい
風格があり、さらに進化していてビックリ
首が長いので、白塗りの立ち姿の綺麗な事
今回は、お殿様役なので、立ち回りはないと思っていました。
しかし、家来(中村歌之介)と共に、蜘蛛を退治する時間がとっても長く、大掛かりな重い衣裳ながら、軽やかに舞うような太刀捌きにヤンヤの大喝采
見えを切る姿もカッケー
平井保昌(尾上右近)は、物々しい衣裳で、顔は隈取で、見えを切る
ラストは、蜘蛛が白い糸を吐き、大スペクタクル
その他
(番頭さんとのお話)
①藤間勘十郎さんを絶賛したら、なんと虎ちゃんの踊りのお師匠さんでした

wiki で見たら、お父様は能楽師、に納得。祖母は、有名な藤間紫さん。
②番頭さんに、楽屋見舞を渡す方、多かったです

今回は、扇雀さん出られてないので、虎ちゃん人気急上昇か

私も、虎ちゃんと、番頭さんに一つずつチョコを。
以前、バレンタインに送ったら、ホワイトデーのお返しがありビックリ

かえって、気を使わせてしまうので、以後送らず。
今回は、楽屋見舞という事で

さて、私は、虎ちゃんの立ち回りを大絶賛

「凄く、練習はしているけれど、なんでも器用にこなす」とのお話。
昨年10月の平成中村座では、お相撲さんの役で体重を増やし、今回は10キロ減らしたとも

ダイエット法を教えて欲しいものだわ

③今年の平成中村座は5月に姫路城の三の丸広場の特設劇場で開催。
なんでも、世界遺産登録30周年の記念公演で、姫路城が借景。
虎之介さんは、「播州皿屋敷」のお菊の女形🙌
そして、「天守物語」では、富姫の相手役、姫川図書之介🙌
と姫路城にまつわる演目で、配役に、ビックリしましたが、楽しみです

先週、足の状況もあるので、悩みましたが、昼夜2公演ずつ、お願いしました。
5月は惠ちゃんの北海道公演もあるし、早く足が回復しますように
