八月納涼歌舞伎
8月25日(水)
会場: 歌舞伎座
座席: 7列中央
(第一部)
①新選組 11:00~12:13
幕間 30 分
②闇梅百物語 12:43~1:38
あらすじ
①新選組(しんせんぐみ)
原作は手塚治虫さんの漫画「新選組」
時は幕末。
深草丘十郎(中村七之助)は父親の仇を討つため新選組に入隊し、少年剣士の鎌切大作(中村勘九郎)と出会い親友に。
そんなある日、親の仇を探す丘十郎は、隊士として戦うなかでやむなく人を斬ってしまい、自らも仇として狙われる立場に。
近藤勇や土方歳三、沖田総司(中村虎之介)他、新選組隊士たちや坂本龍馬との出会い。
そして、丘十郎は、敵味方を通じて、たくましく成長する。
②闇梅百物語
妖怪たちによるユーモラスな舞踏
夏の夜、「百物語」が行われているとある大名屋敷。
最後の灯火を吹き消すと辺りに怪しげな雰囲気が漂う。
一本足の傘、狸や河童、さらに雪女郎、骸骨が次々現れては消えていき、最後に現れたのは百鬼夜行の読本を持った読売。
「百物語」の怪異に始まり、個性豊かな妖怪たちの踊りなどみどころが続くユーモラスな舞踊。
「百物語」の怪異に始まり、個性豊かな妖怪たちの踊りなどみどころが続くユーモラスな舞踊。
感想
①原作が漫画なので、ちょっとコメディ風で面白い。
本来、深草丘十郎は中村歌之助さん、鎌切大作を中村福之助さんの若手。
しかし、コロナで七之助さんと、勘九郎さんが25日まで、代役。
なので、七之助さんの台詞が一部、沖田総司の虎之介さんへ。
虎之介さん、出番が多かったです🙌
26日からは、通常通りになるとのことで、ラッキーでした。
ただ、この演目は、若手剣士なので、歌之助さん、福之助さんがぴったりかと思いますが、七之助さんの美剣士、見られて光栄でした

こんな機会は、二度とないかと思いますから・・・。
虎之介さんの沖田総司、白塗りでとっても綺麗でした

しかし、、病身ぽくなく、ひょうきんな感じでした

ただ、原作どおりとの番頭さんのお話しでしたが・・・。
しかし、私は陰影が少しある方が、虎之介さんの美しさが際立つように思います。
7月の松竹座の娘役でも、可愛いかったけれど、可愛く演技しすぎの為、儚さが見えなかった

虎之介さんの美しさは、凛と佇む儚げな美しさだと思っているから。
どんな役でも、一瞬の儚さは残して欲しい。
たとえ、それが台本通りの明るい役だとしても、その凛とした儚さこそ、余人をもっても代えがたい魅力だから。
さて、話しを戻し、深草丘十郎につける稽古の殺陣も、一瞬でしたが、カッコ良かったです

動きが早く、姿が美しいのは、運動能力の高さと思いました。
さらに、声の張りが凛として響きが良く通っていました。
初めて虎之介さんを拝見した友人2人も、「響くいい声ね」と
。

演技も、七之助さん、勘九郎さん相手に師匠らしく堂々としていました

②虎之介さんは、河童の役。
終始、甲羅を背負っているので、やや前傾姿勢で、軽く膝曲げ。
前にだした前足を軽く前(胸のあたり)に曲げ、指先をブラブラと。
本当に、形態模写しているようにリアル感がありました

舞踏では、やたら足を高く上げたり(笑)

あぐら状態の両足の高いジャンプ

どんだけ、運動能力が高いのか・・・。
美しい舞踏は滅茶苦茶上手いですが、こういった舞踏も、上手すぎ

他に気になった方は、女形の片岡千之助さん。
首の動きが、柔らかく動きが美しかったです。
名女形の大叔父、片岡秀太郎さんを彷彿とさせました

そして、中村長三郎さん(勘九郎さんの次男)
9歳ながら流し目が色っぽい

歌舞伎座の地下

念願の「はなみち」さんへ念願の歌舞伎模型を拝見に。
じっと見てると、写真お撮りくださいとの 声かけあり🙌
提灯などの写り混みあり

ビックリするほどの小ささ

人間技とは思えません

少し高いところにあるので、雰囲気だけ。
もう少し低ければ細かいところが見られたのに・・・残念

模型は、今月の演目、新撰組