先週、びわ湖ホールでオペラを鑑賞しました。

なかなか、忙しく(昨日はうたコンの葉書書きで、首痛い)

筆も進みませんでしたが、後日の参考のために・・・。

惠ちゃん、今日は大宮でコンサート。

ブログの写真の大きな会場にビックリしましたが、びわ湖ホールくらいかな?。

その会場で、観客を熱狂させ、大満足させられる惠ちゃんは、凄いなあと改めて

思いました。


公演名 :「リゴレット」;ヴェルディ作曲

 

会場  :びわ湖ホール

日時  : 2019年6月18日(火) 午後6時半開演~終演9時

 観覧場所  1階G列目20番

 

 
主な登場人物

リゴレット(道化師)・・・・・・アルベルト・ガザーレ(バリトン)

マントヴァ公爵(領主)・・・・セルソ・アルベロ(テノール)

ジルダリゴレットの娘)・・・・・・デジレ・ランカトーレ(ソプラノ)

 

演奏:ボローニャ歌劇場管弦楽団、合唱団、パントマイム

 

 

あらすじ

【第1幕】
16世紀、イタリアのマントヴァ公爵の館が舞台。

好色な領主の公爵は、モンテローネ伯爵の娘をたぶらかしたばかり。

公爵に仕える道化師リゴレットが伯爵を笑いものにする。

伯爵は「父親の苦悩を笑うお前は、呪われよ」と。

内心、焦るリゴレット、実はリゴレットには、隠し育てていた一人娘がいた。
その、世間知らずのジルダは、教会でマントヴァ公爵と出会い、恋に落ちていた。
そして、リゴレットに恨みを持つ公爵の家来たちは、リゴレットが「愛人」を囲って

いるという噂を聞き、その女を公爵の館に誘拐してきた。

             
【第2幕】
マントヴァ公爵は、家来たちがジルダを館に連れてきたのを知って大喜び。

その後、娘がさらわれたことに気づいたリゴレットも、公爵の館へ。

そこで父娘は再会。

ジルダは父に、恋に落ちたのは事実だが、昨夜、不意にさらわれて恥ずかしい思い

をしたと泣きながら説明。

リゴレットは、公爵に殺意を抱く。
 
【第3幕】
舞台は田舎の居酒屋。

公爵は、今度は殺し屋の妹に手を出していた。

未だ公爵への恋心を捨てきれないジルダに、リゴレットはその姿を外から覗かせ、

諦めさせようとする。
そして、リゴレットは殺し屋に大金を渡し、公爵の殺害を依頼。

嵐の夜、殺し屋が殺害の準備に入ると、公爵に恋をした妹が殺害を止めるように訴える。

金をもらったので誰か身代わりが必要だという言葉を、壁穴から秘かに聞いてしまっ

たジルダは、自らが身代わりになることを決意。
リゴレットは公爵の死体が入った袋を殺し屋から受け取るが、その時、公爵の歌声が・・・。

中を確認すると、そこには自分の愛娘の姿。

嘆き悲しむリゴレットに、別れを告げるジルダ。

リゴレットは、モンテローネの呪いを思い出し、娘の遺骸の上に崩折れる。


感想

この演目は、パバロッティのDVDで見た事はありますが、生では初です。

輝かしいテノールのアルベロに期待していましたが、想像以上の輝かしい高音と声量

の迫力に圧倒されました。

今まで、生で聴いたテノールで最高でした。

ただ、パバロッティのように、官能的な声ではないかな?。

私は、パバロッティのピアニシモに、ゾクッとなります。

さて、内容は、登場人物が、背広を着ていたりと、ちょっとモダンな舞台装置でした。

さらに、バレエダンサーと思しき5名ほどの女性ダンサーが、パントマイムのようなダンス。

その中でも、ジルダを象徴するような白のドレス姿の女性が、人形のような動きで、

無表情。

舞台前の中央で、男性達にもてあそばれているようで、赤い口紅は、口からはみ出し

血のようにも・・・。宮殿の箇所で、結構長い時間でした。

大きなバックの幕もちょっと気味悪かったです。

アルベロは、放蕩者の女たらしで、軽やかな演技も上手かったですが、色々な女性を

口説く時、お尻を撫でまわしている演出は、ちょっと違うかな?と思いました。

そういうのは、チンピラに見えてしまって、公爵の重厚感が感じられませんでした。

声だけで、充分魅力的なので、やり過ぎは白けます。

さらに、そんな軽めの公爵に対して、ジルダは16歳の少女なので、清楚で可愛い

感じも必要と思いましたが、デジレのジルダは、強すぎて、二人のバランスが悪く

感じました。

また、父親のリゴレットは、身体に障害のある道化師ですが、その哀愁があまり感じ

なく、また、年寄りに見えてしまい、父娘に見えないような・・・。

だから、悲劇なのに、悲しくない。

誰も、観客は泣いていませんでした。

ジルダ役のデジレ・ランカトーレは、数年前、フェスティバルホールで「椿姫」を

見ましたが、力強い女性が素晴らしかったので期待していましたが、今回はちょっと

配役が合わなかったのかも・・・。

せっかく、前から実質3列目の席を取れたのに・・・残念でした。

ただ、個々のアリアは、素晴らしかったです。

第一幕ジルダのアリア「麗しいお名前」

第三幕公爵のアリア「女心の歌」

 

 びわ湖ホール


ホールの前は琵琶湖



ホール入り口看板



ホール内



パンフレットと配役表



パンフ中身



チラシ




パバロッティのリゴレットのDVD。

重厚感があり、声は圧巻。