壽 初春大歌舞伎
1月13日(日)
会場:大阪松竹座
開演 11:00~終演 15:00
観覧場所 1列13番
①土屋主税 11:00-12:15
幕間 35分
②壽栄藤末廣 12:50-13:10
幕間 25分
③河庄 13:35-15:00
あらすじ
①赤穂浪士の大高源吾のお話し。
討ち入りの12月14日朝、源吾(片岡愛之助)は俳諧の師匠に別れを告げに
現れるが、西国の大名に仕官すると嘘を言う。
師匠は「年の瀬や水の流れも人の世も」の句を送り、源吾は「明日待たるるその宝船」
と付け句し立ち去る。
そして、師匠は、吉良上野介の隣に住む土屋主税(中村扇雀)の屋敷に行く。
屋敷には近習の河瀬六弥(中村虎之助)そして、侍女のお園(中村壱太郎)がいる。
お園の後見人の師匠は、大高源吾が仇討をしないので、怒り、源吾の友人のお園の
兄も同じと思い、お園を屋敷から追い出せと、主税にせまる。
しかし、主税は、その句を見て、討ち入りの事と気づく。
やがて、討ち入りがあり、その報告に大高源吾が隣家の主税に報告に上がる。
②舞踏
坂田藤十郎、中村雁治郎、中村扇雀、中村壱太郎、中村虎之助の一族での舞踏。
③近松門左衛門の「心中天網島」を改作した心中もの。
紙屋治兵衛(雁治郎)と遊女の小春(壱太郎)。
大坂の色町、曾根崎新地の河庄の遊女の小春の元に治兵衛の妻からの手紙を
丁稚の三五郎(虎之助)が届ける。
それを読み、小春は治兵衛に心ならずも愛想づかしをし、別れる。
感想
①で初めて中村虎之助さんを拝見しました。
若侍の役で、まだ少ししか出番はありませんでしたが、姿がとても綺麗で品があり
華があるなあと思いました。
そして、声も素敵でした。
壱太郎さんは、兄が討ち入りに加わっていた事を知り、兄への思いを告げる演技
が健気で可愛らしく、涙を誘いました。
②虎之助さん、踊りが素晴らしかったです。
女帝、そして鶴亀、従者(壱太郎、虎之助)で、新春を迎えた宮中の踊り。
身体のキレ、スピード感があり、動きもダイナミックで、バレエダンサーにも匹敵。
姿勢というか、姿が本当に美しいです。
さらに、長唄囃子の音の取り方というか、音感も絶妙。
今までの舞踏のイメージとかなり違いました。
私は、一番前の真ん中で、前を見ず、左端の虎之助さんばかり見ていました。
あんまり、斜めにガン見するので、変な人と思われたように思います。
でも、いままで見た男性の舞踏では、最高でした。
③丁稚の虎之助さん、面白いキャラクターもお上手でした。
雑感
中村虎之助さん、思った以上の類まれな才能に驚きました。
「義経千本桜」の主役、いつか拝見したいなあと思います。
松竹座
終演後の心斎橋~戎橋 ・道頓堀の人気キャラ
一つ忘れてやしませんか。
くいだおれ太郎と昨年2月、新歌舞伎座でYMCA歌唱時の惠ちゃん。(やはり、似てるかも)
①では、白い紙吹雪が、②では金色が降りました。