日露首脳会談(12/15~12/16)について、時系列にまとめてみました。
15日
プーチン大統領との二人きりの会談後の安倍総理の会見。
表情が緊張し、「共同経済活動」に関し、「四島での特別な制度に基づき、両国の主権を害さない」との発言。
領土の話はないところから、ダメかなとの印象。
この後、ロシアの大統領補佐官が慌てて、「ロシアの法律に基づく」と言及。
16日
2人の会見で、初めてツーショット。
何だか、プーチンさんイメージと違って大人しい感じ。
安倍さんが、なんだかお兄さんのように、優しく接しているのが印象的。
安倍さんのほうが、優位な感じにも見えるのはなぜだろう?。
領土問題には一切触れず、両国の立場を尊重する特別なルールと。
「ロシアの法律に基づく」はどこかに消えた。
16日の、TV番組、NHK「ニュースウオッチ9」、TBS「ニュースステーション」、MBS「NEWS23」
に安倍総理、連続生出演、終始、3000億円はODAではなく、民間資本で、利益が出なければ
撤退しますよ。
領土問題いままで、1mmも動かなかったんだから、動いたんですよと力説。
なんだか、言い訳がましいようにも見えたが、アナウンサーは迫力に負けたか、突っ込めず。
四島での特別ルールの下での経済協力、意味不明。
自民党の二階幹事長も「大多数の国民の皆さんはガッカリしたと思う・・・」
各国の報道は、日本が交渉で負けたとのオンパレード。
12/18
午後9時からの[NHKスペシャル」50分の特番で、今年の春位からの安倍総理の密着取材
されていた。
総理大臣の執務室や、世耕大臣が、ロシアの企業との交渉も撮られていた。
新たなアプローチと言われていた時期と重なる。
その後10時からフジTVの宮根さんの「Mr.サンデー」に安倍総理、生出演。
ここでは、プーチン氏との二人きりの会談での密約をにおわせるかのようでした。
宮根さんは、もう四島の返還スケジュールが決まっているのでは・・・と突っ込んでいました。
2人で、平和条約を結びたいとの文言や、特別なルールは二島ではなく、四島であることが
重要とも言われてました。
安倍総理は、意味深な発言。そして、妙にウキウキしているようにも見えました。
かつて、ドイツが議長国のG7で、会議が紛糾して、収拾がつかなくなった時、安倍総理
が助け舟を出し、丸く収まった話。オバマ大統領が日本に来られた時、関係がまだギクシャク
していたが、ある国際会議で安倍総理が困るオバマ大統領を助け、会議終了後、オバマ大統領
から、ハグされ、関係は良好とのこと。
日本国内では報道されないが、外国では安倍総理の評価は驚くほど高い。
この安倍総理は人たらしの才能があるようにも思える。
プーチン大統領はクリミアで領土を奪って、支持率UP。
その前は経済が悪く、プーチン罷免の大規模デモあり。
権力も絶対と思われているが、隙あらばと権力を狙っている候補も3~4名あり、国民の不満
がたまれば、一気に支持を失う。
ロシア経済は、原油安もあり、他に産業もない。
そんな経済状況で、今、領土返還すれば、一気に弾劾され、大統領の職は危うい。
そうなっては、一気に日露関係はおろか、世界危機にさえつながりかねない。
(感想)
ロシアの国民から見たら、大幅に遅刻はする、領土問題の話はでず、経済協力だけ、でプーチン氏
の支持はUPする。強い大統領だと。
日本の報道でも、プーチンの勝ちと言ってる。
そして、日本国民はがっくりしたが、2~3日したらもうTVの話題にも取り上げられない。
しかし、昨日のNHKの報道番組で、今年の春先からの密着取材が行われている事に、なんだか
違和感をもった。
この一連の流れは、そのころから、綿密に練られた計画ではなかったのかと。
島民の手紙も含めて。
その中で、一か所だけ、スムーズにいかない箇所があった。
15日の総理の会見後のロシアの大統領補佐官の発言。「ロシアの法律」の発言。
しかし、これについては、その後、いっさい触れられていない。
私は、これが、この会談のきもであったのではと思う。
本当のところはわからないが、北方四島に関して、日本がロシアの法律ではなく、特区のような
形で関与できるのは間違いない。
日本国民としては、けっして諦めることなく、二島ではなく、四島の返還を求め続けなければ、
諦めた時点で、国土は永遠に戻らない。
また、領土を諦めるということは、国力をそぎ、尖閣や竹島その他の領土にまで及びかねない。
以上、日露首脳会談で感じたことを、後日の参考のために記しておきました。
あくまでも、個人的な感想にすぎませんので、ご了承ください。