三波春夫 没後15年特別企画
「山内惠介、市川由紀乃、三山ひろし スペシャルコンサート」
平成28年11月25日(金)~11月27日(日)大阪新歌舞伎座
一夜明けての感想、印象等を書いておきます。
個人の感想なので、突っ込まないで、流してくださいね。
当日の印象が変化するか、現在一番印象に残ったのは何か?
やはり、来年2月の新歌舞伎座の初座長公演に向けて、まとめておきたいと思い
ました。
こちらは、2月3日~16日の2週間20公演が行われます。
さて、今回3日間の客層は、私見ですが、3人のファンクラブのファンは3割あるか
なしか。
あとは、新歌舞伎座の友の会会員や、新歌舞伎座を見に来られている地元ファン
です。
昨日は、千秋楽でもあり、会員さんが多く、ファンクラブは後方、および脇ブロック
でした。
(26日は昼でも、ファンクラブで6列目がとれていたそうです。)
会員さんや常連さんは、三波春夫さんの演目でもあり、若手3人を見に来られたと
思います。
来年は、どれを見ようかと。
なので、惠ちゃんファンだけでなく、そういった新歌舞伎座ファンの皆さまに愛され
なければ
初座長公演の大成功に繋がらないと思います。
そういった会員さんたちは、どういう方でどういう風に楽しまれるのか?
少しお年を召されている方が多いです。
そして、楽しくお芝居を見たり、歌を聴いたり、お弁当を食べながら観劇されます。
そういった方は、みなさんゆったりとご覧になられています。
なので、惠ちゃんのライブのようではないです。
アイドルのような間の悪い歓声や、むやみやたらと振られるペンラは歓迎されません。
惠ちゃんの初座長公演を大成功に終わらせるには、ファン一人一人の意識も必要かと。
そういう課題も含めて3日間の私の周り等の観劇状況を見てみました。
コメントやメールでお寄せいただいた点も含め書き上げてみました。
①座席で、他の方歌唱時、ずっとしゃべっていた。
②背もたれから離れ、前傾するので、見ずらかった。
③1部、忠臣蔵で、惠ちゃん引かれるとき、「惠ちゃ~ん」の掛け声。これは失笑買っ
てました。
流れを、ぶった切っていました。忠臣蔵なので、惠ちゃんではなく登場人物の侍です。
④由紀乃さん歌唱時、しんみりした曲で、掛け声やペンラ、ユラユラ。
応援したい気持ちはわかりますが、掛け声の間が悪すぎます。
三山さんや由紀乃さんの男性ファンは、掛け声も慣れているので間がいいです。
歌を盛り立てるのには効果的です。
半面、間の悪い掛け声は、場内白けさします。
⑤負けたくないという感覚もあるのか、惠ちゃんファンの掛け声も多かったです。
でも、応援合戦は、この新歌舞伎座では、異様な光景と、会員さんは捉えられたか
と思います。
惠ちゃんのオリジナル曲の歌唱時に応援するだけの方がいいように思います。
でも、ほとんどの方は、そうされていました。
ただ、たった一人の行動が舞台を台無しにすることもあります。
舞台上の演者だけではなく、客席もまた演者なのだと心したいと思いました。
さて、前置きが長くなりました。
最初、鑑賞したのは、10/28でそれから比べたら、すごくまとまったなという印象
でした。
惠ちゃんが、10/28は抜きんでて上手いというか・・・。
そして、25日は、まだまだ惠ちゃん抜きんでて上手いなあと。
26日、三山さん声の調子も、演技もう~ん。惠ちゃんは正常。由紀乃さんgood
27日、三山さん見違えるように、別人みたいでした。
声の調子は最高潮ではないにしても、うまくまとめられていました。
なにより、所作が歌舞伎のようなケレン味があって、身体全体で体当たりでした。
声も迫力ありました。
由紀乃さんは、だんだん上手くなられていました。
ある曲では、涙が・・・。
私は由紀乃さんの、こういう健気な歌が聴いてみたいなあと思いました。
声が、島倉千代子さんのように可愛いので。
惠ちゃんは、ずっと安定して本当に上手でした。
あえていえば、上手すぎるのが、欠点かも。
もう少し、ケレン味があったら、もっと華やかかも。
品とケレン味、相反するものですが、惠ちゃんなら絶対可能なはず!
千秋楽の三山さんは完成度は惠ちゃんにはおよびませんが、飛び出すような
躍動感がありました。
歌舞伎でいえば、惠ちゃんは玉三郎さんのクオリティーで、三山さんは隈取の
海老蔵さんのケレン味かな?私は、どちらも大好きです。
なので、千秋楽は、三人ががっぷり四つだったと思いました。
*ケレン味とは(よく歌舞伎で使われます)
映画や作品などで、うまい具合に誇張されていたり演出がなされている場合に
「ケレン味の利いた作品であるといい、または、そういう要素が無い場合には
「ケレン味の無い作品だ」といった風に利用します。
どちらかと言えば、作品を褒める場合に使用されることが多い言葉となります。
フィクションならではの表現方法や口調、舞台の仕掛けなどが使われている場合は
ケレン味豊かだ、ということになりますし、逆に現実に即していると
ケレン味がない、正統派で落ち着いているということになります
隈取(くまどり)・・・ケレン味豊か