setsuna

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小説書くのが趣味の天秤の日常。
(季節によってブログデザインが変化します。)
タイトル統一しました。
読んでくれる人少ないので親しくさせてもらってます。
※不定期更新※

Amebaでブログを始めよう!

♯03  冷徹×天然


「くっそ・・・、杏梨ぃの奴・・・」

廊下に立たされた俺は、行き場のない怒りを図工の時間に発散していた。

粘土作品作り。粘土をごねて、叩き落して、つぶして、メッタメタにした。

そしてだいぶ落ち着いてきたので、真面目に作ることにした。

目指すは全男子の夢・・・合体ロボ36分の1スケール!!


「るー、一緒につくろ♪」

「ああ!?」

「だめだよ杏梨ちゃん!翔くんはわたしとつくるのぉ!」

「ああ!?・・・あ、ごめん。ノリでつい。」

なんでかわからないが、杏梨(ぃ)と優花が張り合って俺を取り合っていた。

まぁ?一般的な小3男子からしてみれば夢のような出来事に見えるだろう。

大人から見ればほのぼの風景に見えるだろう。

大きいお友達からしてみれば奇跡としかいいようがないだろう。

だがしかぁぁし!俺にはなんの興味もないわけで、

ただただイライラするだけだった。


「あらあら、まぁ、仲良しさんねぇ♪」

我らが担任教師、佐藤香代子(さとうかよこ)先生29歳独身!

エセ天然ぶってないで助けろよ!!


そうして俺は、一日中、振り出しに戻る(エンドレスループ)を繰り返し、

やっと家にたどり着く事ができたのであった。

                            冷徹×天然



♯03  冷徹×天然


「ねぇねぇ、杏梨ちゃんって、翔君の家に住んでるんでしょ?

 いいなぁ・・・。翔君かっこいいもんね♪」

杏梨の席の後ろの女子、(堤 優花(つつみゆうか)だったはず)が話しかけていた。

とてつもない美少女の杏梨に話しかける勇気のあるやつはいなかったから、あいつが初めてだ。

堤 優花は、確か今、子役オーディションをうけている、・・・まぁ、非凡な可愛らしさを持つ女子だから、

美少女にもひるまないんだろう。

俺は人形的美少女のアンリィを見慣れてしまったので、(というか興味がないので)

とくに気にした事はなかったが。


「杏梨はるーのお嫁さん(仮)だよ?もちろん住んでるよ♪」


「おい、お前さっきから何言ってんだ。」


と言えるはずもない俺はしかたなく、無視して寝る事にした。

アンリィ・エックウェルスは大変な人形であることが身にしみた。

そしてそのまま寝てしまった俺は、女子にチクられ、一時間目からいきなり、


廊下に立たされるハメになったのである。


 ♯03  冷徹×天然


「るーの家の養女になった、宮本杏梨です!

 将来の夢はるーのお嫁さんになる事です!るーはかっこいいからモテるので心配です!」


アンリィ・・・、もとい杏梨の自己紹介はこれだった。

家での印象がもっとクールだったのでどんな発言をするのかと思っていたのだが、

俺はフリーズした。

るーって、誰だよ。・・・って俺かよ!

みたいなノリ突っ込みがうまくなる発言をしたアンリィ・・・、いや杏梨は、

100%作り笑顔のスーパースマイルで席に着いた。

さすがに家で着ていたフリフリふわふわの人形服はアウトだろということで

今は親父がおいていったアンリィのものであろうチェストから引っ張り出した。

白い、少しレースのついたシャツワンピースだ。

アンリィ・・・杏梨は元が人形なので超美少女だ。

スーパースマイルが作り笑顔なんて俺以外気づくやつはいないだろうから、

さっきの発言とプラマイゼロってとこか。

キャラ違うよな。180度回転してる。