♯03 冷徹×天然
「くっそ・・・、杏梨ぃの奴・・・」
廊下に立たされた俺は、行き場のない怒りを図工の時間に発散していた。
粘土作品作り。粘土をごねて、叩き落して、つぶして、メッタメタにした。
そしてだいぶ落ち着いてきたので、真面目に作ることにした。
目指すは全男子の夢・・・合体ロボ36分の1スケール!!
「るー、一緒につくろ♪」
「ああ!?」
「だめだよ杏梨ちゃん!翔くんはわたしとつくるのぉ!」
「ああ!?・・・あ、ごめん。ノリでつい。」
なんでかわからないが、杏梨(ぃ)と優花が張り合って俺を取り合っていた。
まぁ?一般的な小3男子からしてみれば夢のような出来事に見えるだろう。
大人から見ればほのぼの風景に見えるだろう。
大きいお友達からしてみれば奇跡としかいいようがないだろう。
だがしかぁぁし!俺にはなんの興味もないわけで、
ただただイライラするだけだった。
「あらあら、まぁ、仲良しさんねぇ♪」
我らが担任教師、佐藤香代子(さとうかよこ)先生29歳独身!
エセ天然ぶってないで助けろよ!!
そうして俺は、一日中、振り出しに戻る(エンドレスループ)を繰り返し、
やっと家にたどり着く事ができたのであった。
冷徹×天然
