今日もバイトなのです。
月曜から夜ふかしも伊集院さんのラジオも聞かずにせこせこ働いているわけです。
さあさあ、
卒業制作の稽古な毎日です。
どうしたもんかー、と。もんもんする中。
まぁ特にもんもんもしてないのですが。
なんだなんだと、とりとめはないですよ!
バイト中だからね。
バイト中にとりとめのある文章なんて書けるわけないんです。
いいんですいいんです。
とりとめが取り留めなのか取り止めなのか鳥と目なのか蠹嫠蠹匁なのかわからないからひらがなで書いていいんです。
調べる必要もないんです。
なぜならバイト中だから!
稽古をしつつ舞台の本を書いています。
いつやるかも誰とやるのかも決まってないお芝居をニヤニヤとあたためます。
本を書いてて一番楽しい瞬間は筋が通った瞬間です。テンションが上がって立ち上がって書きます。
役者として舞台に立つときは終わる瞬間が一番気持ちいいです。
僕はとにかく「台詞がちゃんと口から出るのか」がいつもいつも不安です。
台詞を忘れる恐怖がものすごいです。
だから最後の台詞を言った瞬間はものすごい安堵感です。
もっと気持ちいい瞬間は千秋楽が終わって家に帰って自分のベッドで寝る時です。
そんなこんなな芝居です。
けど続けてるからには立ってる時も気持ちいいと思ってるんだろうなぁ。
気がつく程余裕がないんだ。
僕が最初に舞台に立ったのは高校三年生でした。
それなりに今も親友の真田くんという子と二人でした。
僕は中学で演劇に興味を持ち、高校では演劇部に入ろうと思ってて、いざ入ってみるとオタクしかいなくて辞めた口です。
僕のオタク嫌いはその時の名残です。
関係ないオタクの皆さんすみません。
3年間それなりの童貞ライフを過ごして(厳密に言うと少し違う)それなりに芝居を観てました。
そして3年目の文化祭でお芝居をやりました。
真田くんとはいつも公園でお芝居ごっこをしていました。気があうんです。
休みの日、午後一時から遊んで十時くらいまで。ずっと役になりきって会話して遊んだこともあります。もうそうなると遊びではないです。僕が知らない人と僕が知らない人が遊んでるだけです。
さて、文化祭です。
あまり目立つ方ではなかった僕も3年間培ってきた「しゃべらないけど話すとそれなりに面白い」キャラになれて。
それなりのヤンキー校でもそれなりに楽しめていました。
そうだ。文化祭だ。
真田くんに
「ちょっと、文化祭でお芝居やらない?」
というと真田くんは
「当たり前やん」と
関西人でもないのに答えてくれました。
書いたのはもうほとんど覚えてないけど色んなものの影響を受けすぎたような本でした。
だけど同級生は(しかもヤンキー校)芝居なんて誰も見てないからパクり放題です。
芝浜を人形劇でやったり、漫才をやったり、プロジェクターで流す映像の前で自転車をこいだりしたのを覚えてます。
今思い返すと少し恥ずかしいです。
そして、本番の日です。
文化祭は2日間あって僕らは2日間とも出番がありました。
初日は演劇部の出番のあとでした。
多目的ホールというキャパ300近い劇場に演劇部は見事10人程度の集客を誇っていました。
僕と真田くんに「僕らもこんな感じかな」と言いました。
真田くんは「そんなわけないやん」
と言ってくれました。
そして演劇部が終わり。
僕の初舞台が近づいてきました。
急いで小道具や準備をしてるとき。
「おええええぇぇ!」
がっつり廊下で吐きました。
その時から吐きぐせは治りません。
真田くんはそれを見て
「俺らなら大丈夫やん!」
とは言ってくれず、大爆笑されました。
それで少し落ち着きました。
余談ですが照明音響を、やってくれたニックくんは完全なる素人だったのですが当日真っ黒の上と下で揃えてきて
「なんだよその格好(笑)」
というと、
「目立たないほうがいいかと思って…」
と言ってました。今思えば鑑のような人です。
幕があきました。
実際には幕はなくて僕らが出て行きました。
100人は入っていたと思います。
その時を見た人が読んだら「そんな入ってなかった」と、言うかもしれませんが僕にはそう見えました。たぶん70人くらいだったかもしれません。
一瞬にして泣きそうになりました。
怖かったです。
知ってる顔もいれば
お前らなんか面白いことやるんだよなぁと噂を聞きつけて来たヤンキーや
喧嘩で名を馳せていた話したこともないような後輩や、あと演劇部のオタクの人たちがみんなこっちを見ていました。
最初は漫才でした。
これで笑いがなかったらおしまいだ。
ですが不安に反してウケました。
ウケにウケました。
知ってる顔も
ヤンキーも
喧嘩で名を馳せていた後輩も
オタクも
みんな笑っていました。
ホッとする間もなく次から次にやっていき、30分が一瞬ですぎました。
僕は反響の大きさから少し気が大きくなって真田くんに「ウケたね。やっぱり天才なのかな」と照れまじりに言いました。
真田くんは「だから言ったやん」と言ってくれました。
次の日。
今でこそ千秋楽という言葉を知っていますがそのときは「最後だね」と言っていました。
昨日の反響がプレッシャーに拍車をかけたのか、また吐きました。真田くんには秘密にしました。
文化祭2日目。
お客さんは昨日でみんなきちゃったんじゃないか。
今日はウケないんじゃないか。
それなりに、不安でした。
真田くんは「大丈夫やん」とまた言ってくれました。
幕があきました。
最後の初舞台でした。
お客さんは昨日の噂を聞きつけて来たのか、昨日見てくれた人が色んな友達を連れてきてくれたんだと思います。
一万人はいたと思います。
僕にはそう見えました。実際はきっと100人以上はいました。
知らない顔もいくつもありました。
高校生なのにサングラスをかけてる人もいました。
ほとんど覚えていませんが、ずーっと笑い声が聞こえていました。
そして最後の初舞台が終わりました。
真田くんとニックと三人でほくそ笑みました。
多分この時にもう何か次のことを考えてうずうずしていたと思います。
舞台が成功したからといってモテることもありませんでした。
そのときの流れで今も舞台をやっています。
真田くんとは毎年初日の出を見に行っています。
僕の芝居も観てくれてます。
今度会ったら
「またやろうね」
と言ってみようと思います。
きっと
「当たり前やん」
と言ってくれると思います。
余談ですが、後夜祭という文化祭のあとのステージで全校生徒に紛れて僕と真田くんは普通の学生に戻っていました。はじの方でぼーっとしていたと思います。だけど二人とも胸の中ではドキドキが続いていたと思います。
後夜祭ではイケイケのモテモテ(いい奴)が司会をしていました。
何かのアクシデントで5分くらい時間が空いてしまいました。
司会の人が僕らの方を見ました。
司会の人が僕らの名前を呼びました。
僕らの舞台を見ていてくれたらしいです。
僕と真田くんは目を見合わせました。
少しだけ笑って照れながら舞台に上がりました。
オープニングでやった漫才をすこし変えてやりました。
全校生徒がいたので
きっと一億人はいたと思います。
今思えばその本当の最後の初舞台は台詞を言ってるときも気持ちよかったです。
多少思い出が美しくなってるかもしれないけどわりかし本当の話です。
真田くんのラインのアイコンは未だに後夜祭のときに誰かが撮ってくれた写真です。
うーん、モテなさそう!
ところでバイト中にこの長さのブログ書けるバイト先って大丈夫なのだろうか。
