日本では、以前は女性を「看護婦」、男性を「看護師」として区別していました。
しかし2001年に「保険婦助産婦看護婦法」という法律が、「保健師助産師看護師法」と、改定されたことにより、2002年の3月から、男性も、女性も「看護師」という呼称に統一されました。
これによって、看護職は、女性のものだけではないのだと言う認識が広まりました。
厚生労働省の平成24年度衛生行政報告例によれば、就業している男性看護師は63000人以上。
法律が改定された時期と比べて、2倍以上の人数となっています。
しかし、どんなに増えたからと言って、いまだに男性の看護師は全体で1割程度。
まだまだ、女性中心の職業だということです。看護師が最近まで女性の職業としての認識が強かったせいで、多くの病院では男性の看護師を受け入れる体制が整っていない状況というのも、一つの理由ですが、やはり一番は女性色の強い職場なので、権力を握っているのは女性ということが多く、働きづらいというデメリットがあります。
しかし、男性看護師のメリットというか、男性看護師にしかできない仕事もあります。
もちろん力仕事中心になりますが、女性はどう逆立ちしても、男性の力には勝ちませんので、これは有利です。女性看護師の話は馬鹿にして聞かない患者さんも、男性看護師の話なら素直に聞いたり、頼ったりできるという状況も多く見受けられます。
実際私の祖父も、男性看護師の方になら、支えられて立つことはできても、女性に支えてもらって…ということはしたくないようです。
こうした男性にしかできない看護の仕方を率先してしていくうちに、どんどん男性看護師の有り方というものが見えてくると思います。まだまだ男性看護師としての悩みは尽きないかもしれませんが、こういった状況でもやりがいを見つけ、希望を持って働き続けることが大事だと思います。
男性看護師の現状に関しては下記のサイトが参考になりそうです。
http://www.danseikangoshi.com
