“ KIRITO TOUR 2006 「EXISTENCE PROOF」”


というわけで「存在の証明」ツアー。

ソロツアーは2回目なのだが、PIERROTが解散してからは初のソロツアー。

そのため、今回のツアーは前回のツアーとはだいぶ意味合いが違う。

いろんな意味でどきどきしながら会場へと向かう。


大阪厚生年金会館の前には公園があり、そこが待機場所となる。

公園に入ると……





黒っ





相変わらずファンのファッションが黒い。

今回は隣の芸術ホールで映画『UDON』の試写会があったらしく、それに並んでいる人も混じっていたため

公園はすごいカオスだった(笑)


会場内に入る。

オフ会なんぞをしたため、話しかけられるかドキドキだったが特にそんなことも無く

10分ほど押して開演。



『DECIDE』からスタート。

キリトだ。

キリトがそこにいる。

多少顔つきと話が優しくなったものの、PIERROTのボーカル・キリトは健在で嬉しくなった。


ソロ曲は持ち曲が少なく、全シングル・1stアルバム・未音源曲・カバー曲などすべてを使ってライブは進んでいく。



去年の年末、結果ラストツアーとなったツアーでPIERROTが大阪に来たとき

ライブ後、そのツアーでバンドを解散するか続けるかの話し合いが行われたらしい。

4ヵ月後解散したとはいえ、その場ではバンドの存続が決まり、いわば大阪は奇跡が起きた土地。

それを意識したMCが多かった。

弱音?とも言えるMCすらあった。


2度目のアンコール。

ラストの曲。

舞台上にはキリト1人。

キリトがギターを持ち、1人でPIERROTの『CHILD』を歌った。

このツアーでPIERROTの曲をやっているっていうのは知っていたんで驚きはしなかった。

むしろもうPIERROTの曲を生で聴くことはないのかもしれないと思い、必死で聴いた。

『CHILD』って曲は途中でファンが合唱するところがあり、人気曲だが自分はタイミングが合わず、今回が初聴き。

出来ることならPIERROTで聴きたかった。

構成される音がキリトの声と1本のギターだけなので、物足りない。

勝手に脳内で再生されるコーラスや他の楽器。

こういう形で聴くことで改めて解散したことを意識させられる。


最後のMC。

「最高の景色でした。願わくば……仲間たちにも同じ景色を見せてやってください。もう俺には出来ないから」


涙を誘うMC。




キリトの凄いところは歌よりも(笑)こういうところだと思う。

自分の立場をわかっている。

自分が何を望まれているか、何をすべきかわかり、(多数派の)ファンが一番喜ぶ行動を取る。

どこまで打算でどこまで本心かはわからないけど

やっぱりこの人は見続けようと思う。