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カモシカの株知識メモ

株式投資において様々なところで調べ、勉強したことをノート代わりに記載していくブログです

株式投資はリターンも大きければ、リスクも大きい

そのため、何よりもリスク許容度というものを真っ先に考えなければならない

 

リスク管理というと、よく株価が安いものはリスクが小さく、株価が高いものはリスクが高いと思いがちな人も多い

しかし、それは間違いである

確かに株価によって値動きの大きさは変わってくるが、同じ株価だったとしても銘柄によって全く違ってくる

 

それを判断するのに必要な物がATR(Average True Range)である

ATRとは指定された期間での平均値動きの事であり、平均値は各ろうそく足の高値と安値の幅をnとして計算される

 

 

同じ株価によってATRが異なってくる例として2023/1/18段階での日足で見比べてみる

(ATRは20 SMAで設定)

上段が4985 アース製薬

下段が4062 イビデン

 

 

一見変わらないように見えるがこの時のATRはアース製薬が77円、イビデンが181円となっている

1日の値動きが2倍以上違うのだから、これを同じ値段だからとリスク管理したつもりで同ロット入れる事は大きな間違いであると分かる

 

ロット数はどのように管理すればいいかは計算式で求める事が出来る

(総資産×0.01)÷ATR=n株

この式で算出されるn株を保有している場合、ATR分動くと総資産の約1%の損益が発生することになる

 

算出された値を1ユニットとし、これを元に各銘柄での適切なロット数を求める

例えば打診買いは1/2ユニット、同一銘柄の最大保有数は3ユニットまで等、各個人でリスクを管理の設定をすればよい

 

例として、総資産1,000,000で上記2社を計算してみる

アース製薬 (1,000,000×0.01)÷77=129.87株

イビデン  (1,000,000×0.01)÷181=55.24株

となる

日本の1単元は100株のため、資産が100万円だと1ユニットはアース製薬が100株、イビデンは100株でもリスクが高いという事になる

 

なおATRはTrading Viewのインジケーターに実装されている

設定値はトレード期間によって違うが私は保有期間が1か月ほどのため20日で設定している