Macの修理にまったり過ごす一日を諦めて名古屋のApple Storeへ来たついでに、近くにある長崎ちゃんぽん屋で飯でも食うつもりが
今日はやっていなくてそこから見渡したところに油そばがあって
そこで隣になった男の仕草に注目していた
何せ油そばは初体験なのでどうしていいかわからない
彼は
入口の券売機で三枚のチケットを買って来たようで、この店の常連さんなのかも
そのうちに、まず最初に来た茶碗に入ったお茶漬けみたいなものが来て、彼は顔色一つ変えず橋を取りさっと口に流し込む
次に
トッピングメニューが届く
あらかじめ用意されたの如く定位置に器をズラす
最後に
大〜きい!
大盛りで食べている私の倍はあるような大きなどんぶりが運ばれてきた
彼は少し口もとに笑みを浮かべ、そのどでかい丼を受け入れ、ラー油、酢をそれぞれ丼に三回転
円を描くようにかけた
カウンターにもそのかけ方、食べ方と量が説明されていて、私もそれを参考にして大盛り用に二回転ずつ回し掛けをしていたが、彼は淀みなく回しがける
その後、説明では豪快に汁がなくなるまで箸でかき混ぜるのであるが、
彼は、
麺に差し込んだ橋を小刻みに振動させ始めた
小柄ながら少したまご型で、うっすらヒゲの青さが浮き出た彼は、それも至極当然だというような顔をして、橋を振動させていた
早く食べ終わった私は、その仕草を見つつ店を出た
はじめての油そばはそんなにうまくなかった
知人が美味すぎてハマっているなどというし、前々から興味があって食べてみたが、その間中私の頭は、アツアツの普通のラーメンを思い浮かべていた
私は多分もう食べないでしょう
しかし、それでも彼が隣に座った、あの光景にはとても満足した。