我が家の息子は大学3年生で、大学受験頃からコロナウイルスの影響が徐々に出てきて、入学式は中止、オンライン授業ばかり、、、であっという間に大学の2年間が過ぎました。

 

 

長男である息子には期待も大きく、高校生まではかなり厳しく育ててきました。

高校生のときはゲーム禁止、スマホ持たせずです。

 

実力よりかなり上の志望校だったため、親としても焦りというか、ゲームどころではないでしょっていう厳しい対応を取りました。

 

本心としては、勉強も息抜きもメリハリをつけてやってくれたらなって考えてましたが、それまでの育て方でそれを望むのは自分勝手というもので💦

 

 

そんなこんなで、何とか希望する関東の大学へ進学できることになり、息子も泣いて喜びました。

 

田舎から出て都会で一人暮らし。

ゲームもスマホも制限なくやり放題です。

 

ちゃんと単位を取ってやりたいことも探して、

今しかできない大学生の生活を思う存分楽しんでほしい(勉強も含め)と考えていました。

息子にもそのように伝えていました。

 

 

1年生のときは、コロナの状況と帰省のタイミングが合わず、2週間だけ一度帰ってきただけでした。

 

楽しくやってると思っていたのですが。。

2年生の夏のある日の夜、息子から珍しくLINEが届きました。

 

「バイトから帰ったらzoomできる?」

 

それまで、zoomどころかLINEでもほとんどやり取りがなかったのに。。

 

何かあったな

 

と、心配しながら連絡を待ちました。

 

・・・

 

zoom繋がって、久しぶり みたいな一言二言交わしたあとに、息子がシクシクと泣き始めました。

 

まあ、何かあったんだろうと予想していたのと

最初の反応で元気がなかったのがわかったので、

こちらは慌てずに、どうしたのか尋ねました。

 

息子「どうしたらいいかわからない」

 

私「何があったの?」

 

息子「学校のことも、バイトも、趣味のことも。

   何をやってもうまく行かないし。

   焦るばかりで、何も手がつけられなくなった。」

 

頑張って入れた大学に通い(ほぼリモートだけど)、

ガミガミ言う親からも開放され、

憧れていた都会での生活もできていて楽しいだろうと

想像していたのですが、実は八方塞がりで悩んでいたようです。

 

その日のバイト先で、息子の対応の仕方で

責任者から指摘をされたことで

溜めていたもの我慢していたものが溢れてしまったようです。

 

詳しく話を聞いてみると、

高校生の時からやりたいことがありましたが、

勉強優先のため、趣味と言えるレベルまではなかなか取り組めませんでした。

受験の制約もなくなり、思いっきりやってみたところ

思うような成果が出なかったとのこと。

詳細は控えますが、自分が公開したものに対する反応が悪かったそうです。

 

それを何度か繰り返していくうちに、

好きだったはずなのに、あれこれ考えてしまい

取り掛かれなくなってしまったそうです。

 

更に、そんなモヤモヤを抱えたままだからか

勉強も捗らず、いくつか単位を落としてしまい

焦りが増していきます。

 

そんな時にバイト先でも指摘を受けてしまったと。

 

大学生活は楽しいのだろうと思っていましたが

ほぼリモート講義かオンデマンドなため、

同級生とのリアルなつながりが殆どない。

息子の性格もあり、少ない対面授業のときでも

自分から声をかけられず、友達もほぼゼロなんだそうです。

 

友達といえば、高校時代の友達とネット上で繋がってるだけで

「自分の悩みを相談したら迷惑をかける」と思って

自分の中で抱え込んだままでした。

 

あ、あと、かなり痩せていました。

食いしん坊でぼっちゃり体型だったのに

シュッとしてる姿に、妻はショックを受けていました。

 

食欲が出なくて、一日二食が標準で、それも

コンビニのおにぎりとかラーメンを一つとか。

 

話を聞いてみて、

迷子になってる感じだったので

とにかくあれもこれもではなく、

一旦落ち着いて一つ一つ整理してみようってことになりました。

 

 

こまめに会話していれば、ひとつひとつは

大した問題ではなく、

親としても、人生の先輩としても話を聞いてあげたり

アドバイスもできたと思うんですよね。

 

 

話を聞いて、

 

いろいろ重なると負のスパイラルに陥ってしまい

手遅れなんてことにも。。。

今回はこの段階で話してくれたので、事なきを得ました。

 

 

その後は月に2回ぐらいzoomで会話したり、

コロナの合間を縫って帰省してきたりして

今までより、コミュニケーションをとるようになりました。

 

息子としては、いろいろ背負い込まなくてもいいんだ

義務感を持たなくてもいいんだって思えるようになったようです。

 

今回のことで、本当に親としては反省ばかりです。

 

目標の大学に入ることも大事ですが

自分で考える・生きる・やりがいを見つけられるような

育て方ができなかった・・いや、過保護がこんなに罪深いことだなんて・・

 

頭では分かっていたはずですが、

いやそんなはずではない、考えろと言ってきた

まさか自分の息子が・・・という思いの方が強かったですね。

 

これだけの悩みをもっていても

変な方向に進まず

本当に素直に育ってくれたことに感謝しています。

 

親としても、息子本人としても「自分で生きる」ために

何が重要か気づくのがちょっと遅かったようですが

今、気づけて良かったとも思うんです。

 

次の夏休みまでに、何か1つでも

お互いに変わったねえと話したいなー