1934年6月29日の深夜から30日の早朝にかけて、ドイツ総統になっていたアドルフ・ヒトラーは、自ら陣頭に立ち、ゲーリング、ゲッペルス、ヒムラー、などのナチス党最高幹部と共に、ナチス突撃隊の総司令官、エルンスト・レームと、突撃隊幹部の身柄を拘束。 数日以内にエルンスト・レームを初めとする突撃隊幹部は銃殺された。 すでに国家権力を握っていたヒトラーによる、元親友でナチス党最高幹部の一人であったレーム、その部下の殺害は、イタリアのムッソリーニも驚きと嫌悪感を表明したが、ソビエトのスターリンだけは、ヒトラーを高く評価し、その年12月から「大粛清」を開始したのだった。