元キャンディーズで女優の田中好子さんが乳がん発症から19年。55歳でご逝去された。

19歳で弟さんを骨肉腫で亡くされ、親友で後に義妹になる夏目雅子さんも見送り、
その後に若くしてご自身も乳がんを患われての闘病。

連日の報道の中から、

あの暖かさのある周りを一瞬にして包み込んでしまう笑顔とやさしさの中に
凛としてうちに秘めた強さをも感じる素敵な女性であるその訳を知った気がする。


「乳がん」「闘病19年」のキーワードには、
一般の人以上に心がつまるものがあるが、
告別式に流された最後の肉声メッセージを聞いて、強さをもらった。

自分の人生を全うし、死後の自分の在り方まで考え死を迎えたスーちゃんの
人間としての「尊厳」を教えてもらった気がする。

尊厳とは、よく「死」と共に使われる言葉だが、そうじゃないんじゃないかなぁ?!
生きること、生きているさま、生き方にこそ、あてはめられるべきだと感じた。


私もスーちゃんのような人間になりたいと思った。

スーちゃん、安らかに、そして、復活を待っています。


 
スーちゃん最後の肉声メッセージ全文

こんにちは、田中好子です。
きょうは3月29日、東日本大震災から2週間経ちました。
被災された皆様のことを思うと心が破裂するような、破裂するように痛み、ただただ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。



私も一生懸命病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。
でもその時は必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。
それが私のつとめと思っています。

今日お集まりいただいたみなさまにお礼を伝えたくて、このテープを託します。
キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間お世話になりました。
幸せな、幸せな人生でした。心の底から感謝しています。
特に蘭さん、美樹さんありがとう。2人が大好きでした。
映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。
もっともっと女優を続けたかった。
お礼の言葉をいつまでもいつまでもみなさまに伝えたいのですが、息苦しくなってきました。
いつの日か、妹・夏目雅子のように、支えて下さった皆様に、社会に、少しでも恩返しできるように復活したいと思っています。
かずさんよろしくね。その日までさようなら。