助六ノ映画鑑賞残日録

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「コールド・スキン」 2017年 スペイン・フランス 原題:Cold skin 106分 サスペンス/ホラー (監督)ザビエ・ジャン (出演)デヴィッド・オークス、レイ・スティーヴンソン、アウラ・ガリード、ジョン・ベンフィールド

 

 

あらすじ)

フレンドは気象観測員として、南大西洋にある灯台と一棟の小屋だけしかない孤島に1年の任期で赴任してきた。

 

孤島には灯台守のグルナーしかいないはずだが、夜になると海から異形の生物の大群が押し寄せてきた。

 

何とか危機を脱したフレンドは、灯台にいるグルナーに説明を求め、独自に進化した海洋生物の存在を知る。

 

またグルナーが女性の生物を飼い慣らしている事実に衝撃を受けるも、二人は共闘して生物の殲滅を目論むが・・。

 

 

感想)

本作品はスペイン人で人類文学者のアルベール・サンチェス・ピニョルが2002年に発表した小説“冷たい肌”の映像化だ。

 

辺鄙な孤島に、訳ありの青年が1年の任期で気象観測士としてやってくるが、その過去は描かれない。

 

主人公を島まで送ってくれた親切すぎる船長の態度も気になるが、灯台守のグルナーを含め、その人物像が謎すぎる。

 

しかし、杭などで要塞化した灯台が、何かの襲撃に備えていることは明白なので、ホラー要素の内容に期待してしまう。

 

夜に始まる異形のクリーチャー達の襲撃は仲間が殺されても怯むことなく、灯台を舞台に攻防戦は夜明けまで続く。

 

知能が無いわけではないが、返り討ちにあって死屍累々となる様はエイリアンと変わらない。

 

異生物との交流が描かれているが、その風貌には最後まで感情移入はできず、物語の真意が不明だった。

 

これは、ただのサバイバルホラーな作品だったのか?映像は美しかったが、理解に苦しむ映画だった。

 

個人的満足度/★★★★★★★☆☆☆