どうも、平賀です。

 

いやぁー、

書き方に制限やルールのないブログ、最高ですね。

 

モーニング娘。'17主演舞台 演劇女子部【ファラオの墓】(砂漠の月編)について書いていたら、最終的に工藤遥へのメッセージになっていても問題にならない(笑)。

http://ameblo.jp/tekuoblog/entry-12282500083.htm

 

さ、今度こそ、最後まで【ファラオの墓】について書きますよ。前回同様、ネタバレしまくりなので、まだ同舞台を未見で読みたくない人は読まないでくださいね。もうすでにご覧になられていて、「この感動を共有したい!」と我慢できない状態の方は、ここで共有しましょう!

 

前回書かせて頂いた、工藤遥演じる暴君スネフェル。その対になる国王サリオキスを演じた小田さくら。表情が読み取り切れなかったこともあるのですが、しばらくその声を聞いていても小田さくらと気付けませんでした。小田ちゃんの歌声は個人的に現役アイドル1,2を競うほど大好きでよく耳にしています。そんな自分でも小田さくらと気付けないほど、彼女は声もサリオキスになりきっていた。さすがアイドル界随一の声の研究家です。その後、小田さくらと認識できた後も、その立ち振る舞いは僕の知る小田さくらではなく、全くの別人。一度たりとも普段の彼女を感じさせることなく、サリオキスとしての生き様を貫いてみせた。前回のブログで、工藤遥にジェラシーさせるメンバーが出てくるかもしれないと記しましたが、その最有力候補は彼女かもしれませんね。心底、驚きました。

 

驚いたと言えば、野中美希の大成長ぶりにも触れない訳にはいきません。サリオキス(小田ちゃん)の妹でありながらスネフェル(くどぅー)を愛してしまう、純粋すぎる心の持ち主。敵対する国同士の狭間で揺れながら、最終的には双方が争わない未来を願いながら死んでしまいます。その純粋な想いは自身の死後、世界を大きく変えていくことになります。要するに今回の舞台における事実上のキーマン。そんな重要で難しい役を経験値の高い先輩たちではなく、12期の中でも圧倒的な後輩感のある彼女が見事に演じ切り、この舞台で大ブレイクしてみせた事実。自身はもちろん、今後のモーニング娘。に大きな影響を与えていくことでしょう。本当に頑張ってました!

 

また、そんな彼女が、誰にも話せない事情に苦しんでいる中、本音を唯一打ち明けられた相手・アンケスエンを譜久村聖が演じているキャスティングの妙も見事でした。モーニング娘。'17のリーダーとして日頃から絶対的な包容力を誇る彼女が、苦悩するナイルキア(ちぇる)を優しく励ましながら、その一方で敵国の王・スネフェル(くどぅー)への想いを膨らませながら苦悩する。自分のことで精一杯なのに誰かの為に生きてしまう姿は、ふくちゃんそのものでした。

 

そして、そんなアンケスエン(ふくちゃん)の隣で付き人として時にコミカルに立ち振る舞い、時に彼女を守りながら敵陣に踏み込み、時にアンケスエンとサリオキスの恋慕をドキドキしながら見守るネルラ。この役をサブリーダーの飯窪春菜が務めているのもニヤニヤしてしまいましたし、そんな彼女を暗殺する猟奇的なアサシンがもうひとりのサブリーダー・生田衣梨奈だったのも面白かったです(笑)。

 

というか、えりぽんの殺陣はトリッキーな動きが多く、日頃のアクロバティックな動きも大いに生かしていたのですが、その中での、あのビジュアルでケラケラ笑いながらターゲットを追い詰めていく様は、本当に不気味でした。キルビルの栗山千明的な。この手の役を演じさせたら天下一品の存在になれるかもしれません。それぐらいハマり役でしたし、怖さも相まって見ていてドキドキしました。そんな感想を終演後の挨拶で本人に伝えたのですが、「じゃあ、ツイッターに良いように書いておいて下さい!」と言われたときは、「あ、いつものえりぽんだ」とホッとしました(笑)。

 

一方、意外なキャスティングだなと思ったのは、ユタを演じたまーちゃん。リリウムのマーガレットとも(まーちゃんのキャラにぴったり)、続・11人いる!のバセスカ(大人になることに葛藤していた当時のまーちゃんの映し鏡)とも違う、徹底的なまでに冷静にサリオキスをサポートする役。派手な役が多かったゆえ最初は配役に正直物足りなさを感じましたが、太陽の神殿編では工藤遥がサリオキスを演じている訳で、モーニング娘。ではいつもくどぅーに対して甘えん坊の彼女が、くどぅーの卒業前最後の舞台で逆にサポート役に回っている。そう考えると、ドラえもんが未来に帰ってしまう前に強くなった自分を見せようと頑張ったのび太のようでもあり、最終的には微笑ましい気持ちで見つめられる。完全にヲタ目線ですね(笑

 

続・11人いる!ではただのダメダメな酔っ払い(?)を演じていた尾形春水は、スネフェル(くどぅー)を追い詰める謀略に巻き込まれ、母国を救う為に裏切るしかなくなる苦しい役どころを演じており、登場時間自体は短かったですが、明らかに増した演技力を感じさせてくれました。また、同じく12期の羽賀ちゃんは、傍若無人なスネフェル(くどぅー)の隣に常にいながらも、一切恐れずにお調子者として振る舞い続けていて、こちらも完璧な配役だったなと。そして、牧野真莉愛演じるアリと横山玲奈演じるパビの名コンビぶり!この舞台で一番笑いを誘っていたのではないでしょうか。サリオキス(小田ちゃん)が好き過ぎて空回りしまくったり、それでも笑顔でサリオキスのピンチを救いに行くパビ、めちゃくちゃ可愛かった!アリとパビが主役のスピンオフ作品観たいです(笑

 

そして、イザイを演じた13期の加賀楓。くどぅーはリリウムのファルス役で女性ファンを一気に増やし、イケメンキャラとして生きていくことを決定付けましたが、彼女の卒業後のモーニング娘。におけるイケメンキャラは加賀楓で決まりなんじゃないかなと。もちろんタイプは全然違います。イザイは荒っぽいです。滅ぼされた村の雪辱を晴らす為にはいくらでも戦へ挑みます。そんな愚直なまでの男くささ200%の役を演じ切り、モーニング娘。の音源やコンサートでは聴いたことのなかった、とんでもない声量のパワーボイスを響かせていくかえでぃー。俺が女なら惚れてました。女性アイドルに対して「俺が女なら惚れてました」とは支離滅裂な話ですが(笑)、ほんと格好良かったです。

 

最後に、サライを演じた石田亜佑美。イザイと共に奴隷たちを束ねながらも、感情的なイザイに対して時に優しくコミカルに奴隷たちをフォローする役どころは、今のあゆみんからしたら決して難しくはなかったでしょう。ただ、出番が少ない。続・11人いる!で誰より俺を(おそらく多くのファンを)号泣させた彼女のお芝居があれしか見れないのは正直不満です(笑)。ただ、彼女、もうひとつの太陽の神殿編では主役のひとりスネフェルを演じてるんです。これ、ツイッターでハロヲタの皆様が「絶対観てほしい!」「観れないなんて残念すぎる!」と煽ってくることもあり、俺だって何が何でも観たいんですが、もう席(チケット)がないんです!という訳で、今回の唯一の心残りはあゆみんのスネフェルが観れないこと。でも絶対観ます。DVD出るでしょ?絶対出して下さいますよね?出るに決まってるから(願望)必ず観ます。

 

さ、そろそろまとめますね。

 

モーニング娘。の舞台は、どの作品もセンセーショナルだから好きです。センセーショナルなものに目がないんです(笑)。でもそれと同じぐらい「モーニング娘。の舞台は面白いなぁ」と毎回しみじみ思う要因は、各メンバーの成長ぶりが顕著に感じられるからです。普段は歌やダンスに勤しむ彼女たちですが、モーニング娘。の表現力が低年齢のグループながら卓越しているのは、死や絶望といったアイドルにとってのタブーも必死に表現し、そんな世界観の中でどうキャラを引き立てていくか懸命に考え、自ら答えを見つけ出していくからだと思っています。そういう意味でも、今回の【ファラオの墓】にも大満足。しっかり泣かされてしまいましたし、ちょっと久々に会ったらすごく嬉しい気持ちになったし(笑)、これからのモーニング娘。がより一層楽しみになりました。

 

いつもいつも「観てよかった」「追いかけててよかった」と思わせてくれてありがとうございます。これからより一層激動の日々になるかもしれませんが、どこまでも追いかけていくつもりでいますし、いつまでも期待しております。

 

また、最後、ただのメッセージになった(笑)。

再来週の日本武道館も楽しみだー!

 

2017年6月10日(土)

平賀哲雄