世界遺産に登録された場合の観光集客について、群馬経済研究所は、富岡製糸場(富岡市)など四つの構成資産の来場者が四十五万人増え、年間七十五万人に膨らむと予想。土産の販売にもプラス効果が見込まれる。
この動きを繊維産業の活性化につなげようと、県は群馬らしい新たな土産を開発する「世界遺産関連シルク製品開発プロジェクト」を昨年十月に開始。 桐生、みどり両市を中心に県内の繊維関連企業十九社が参加し、売れる新商品の市場調査やデザインなどを学ぶ会合を三回開催。個別指導も四回重ね、十七社が 二十五点の試作品を完成させた。
肌着やネクタイ、ポーチ、ストール、タペストリー、アクセサリーなど多彩で、富岡市で取れた繭を原料にした「富岡シルク」など県産シルクを使っているのも特徴だ。この日は、各社の担当者がスライドを使い、新商品への思いや狙い、工夫を発表した。
桐生市で染色や化粧品事業を手掛ける「アート」は、空き瓶やペットボトルを包むとおしゃれな花瓶に早変わりする伸縮性のある薄手シルクの 「kabuse」(四千円)を提案。同市内の糸卸売り「川村」は、通気性が高く、絹のやさしい肌触りが特徴のふんどし「シルフンド」(五千円)を開発。担 当者は「滑りにくく着けた後の乱れがない。男性も女性も使ってほしい」と話した。
県は二〇一五年度もプロジェクトを続ける。試作品 は二十日~四月三十日、同試験場一階ロビーで展示する。