息子を出産したのは自宅から車で1時間弱の病院でした
実家からは車で5分

妊娠8ヶ月に突入の日から里帰りし
実家天国状態で迎えた予定日の検診・・・

2週間前から2センチあいていた子宮・・・
予定日を迎えても変わりなし・・・

お腹に心電図に使う機械に似たの(名前知らないんです)
くっつけられ胎児の様子をモニタリング・・・開始・・・

しばらくして看護婦さんが様子を伺いに来て

『あら、赤ちゃん寝てるね。起すからちょっと我慢してね』


って低周波で胎児を攻撃・・・

内臓がグニュッグニュっと揺さぶられるなんとも気持ちの悪い感覚が・・・



それでも起きなかった息子・・・

『私らが出来るの2回までやねん。でも、先生がするとみんな嘔吐しはるねん・・・
 起きてくれるかな・・・』

なんて脅しをかけられながら2回目の低周波・・



その後は元気に動き回っていたようでした
出産直前って胎児があまり動かないらしいのです

元気でも動き回っていてはいけない時期・・・息子は張り切って動いてました・・・

医者からは


『もっと、運動してください!』


って、叱咤されました・・・




実母は過剰なほどの心配性なので
子宮香が開いてきている=大変な事と思っていたようで
散歩は控えろだの階段は危ないだの
ずっと言われて他のですが

ちょうどお彼岸の頃の事だったので(予定日は9月19日でした)


予定日翌日、実母と親戚のおば(母の祖母の姉妹の孫にあたる人)が
実母実家の墓参りに行くというので一緒に行く事にしました

実母の実家(以後、祖父宅)は徒歩で15分ほどの距離
お墓はさらに徒歩5分ほど

文字で書けばたいしたことない距離ですが
当時の実家は山の山麓に位置する所だったのです

さらに実家から祖父宅へは山を斜めに登る形になるのです
お墓はというとまさしく民家が有る限界のところに位置してました
遠くから見ると山の中腹に見えるところです・・・

あ、今、住んでる所も育った所も大阪ですよ~
大阪市内までは電車で1時間掛かりませんよ~
でも、山だったのです(笑)




母とおばに怒られながらも

『今、陣痛おきても予定日過ぎてるからちょうどいいねん!』

って強気な発言を繰り返し
(実際、お腹が張ることもなく)

無事(?)何事もなくその日は過ぎるかに思いました・・・



しかし20日夜
変な胸の吐き気が消えず眠れぬまま(横にもなれずずっと座ってました)
早朝、病院へ連絡・・・


『受診時間になっても吐き気が止まらなかったら1度受診してください』


って、看護婦さんの言葉・・・




電話の後、へんに安心してしまったのか
急に眠気に襲われ(って、夜中寝てないので仕方なかったんですけどね)
深い眠りについていると
母が部屋に飛び込んできて

『あんた!病院からすぐ来てくれって電話掛かってるで!!』

ってたたき起こされました・・・
何のことだか分からずとりあえず電話に出ると

早朝に電話をかけて質問した結果
“ 入院予定 ”
にされていたらしく・・・

仕方がないので入院準備を母に持ってもらい
陣痛もまだだったので電車(電車では3駅離れてました)に乗り
とりあえず病院へ・・・
そして内診のけっか

子宮口の開きの変化なし(2cmのまま)


しかし、予定日が過ぎているのでって事で
陣痛促進剤を使っての出産で行く事に決まりました

点滴ではなく子宮を柔らかくする錠剤を1時間おきに飲んでました

さらにバルーンという子宮口を押し開くものまで入れられてました


11時に病院に入りそのときから飲み始めた薬
2時間たっても3時間たっても陣痛は来ませんでした
お腹が少しはるかな?不定期に・・・って程度で
病室でノンビリゆったりTVを見てました(爆)

付き添ってくれた母は家の用事があるからといったん帰宅・・・

夕方3時半頃、看護婦さんが次の薬を持って来て



『え?まだ陣痛来てないの?ホンマにちゃんと薬飲んでる?』


って疑惑までかけられ・・・
ちゃんと飲んでたのに・・・


5錠も薬のんで陣痛が起こらないのはおかしいらしく・・・
再度医者の内診がありました

このとき子宮口4センチでした


『4センチ開いてたら陣痛始まってないとおかしい。本人が気づいてないだけかも知れない』


なんて言われ
またお腹に心電図に使う機械に似たの(名前知らないんです)
くっつけられ胎児の様子をモニタリング・・・開始・・・


その間にもお腹は軽く張ったりはあったのですが
陣痛はなし・・・


看護婦さんが様子を見に来て一言・・・


『あ~、コレ赤ちゃん寝てるね。のんきな子やなぁ~』



って   _| ̄|○
またなのか?また寝てたのか?
あれですね・・・あの低周波攻撃ですね(泣)



今回は1回で起きました

そしたらびっくりした事に
20分ほどで初陣痛起こりました!


実を縮めるほどの突然の痛み
一瞬、低周波のせいでなのかと恐れたのですが・・・

痛みが消えたら冷静になり


『陣痛?今のが陣痛?(o ̄∇ ̄)oやっと?』




なんて暢気に機械が描く線を見入ってました


その時、時間 すでに 5時半頃(だったと思う)



病室に戻り今度は痛みが来る時間を計りながら晩ご飯



座ると我慢できないほど腰が痛かったので
痛みが来ると寝転んで
引けば食べて・・・

を繰り返し・・・



薬を沢山飲んだせいなのか、お腹の中で寝てたせいで
陣痛が起きなかったのが原因か?
陣痛の感覚は1時間ほどで3分間隔になってました


陣痛前から病院へ入院していたので
気持ちは余裕たっぷり!

前日から生まれそうと連絡を入れていたにもかかわらず
旦那はこの日も仕事へ行ってました

入院した事も薬を使っての出産になることも
陣痛が起こったことも知らせてましたが

午後7時の段階で旦那はまだ病院へは姿を現さず・・・

午後7時半、2分間隔の陣痛に歩行の不安を感じ
自らナースコールをし


『陣痛室へ移動させてくださ~いヽ(///>_<;////)ノ』

って要求・・・






陣痛室に入るとお決まりの剃毛&浣腸をされました



お世話になった病院はちょうど改装をされて、まだ半年といった所で
陣痛室にはちゃんとウォシュレット付きのトイレがありました
そして分娩室へも徒歩10歩ほど・・・


1連の準備が終わった午後8時前
旦那、病院へ到着

横で1分間隔になった陣痛の秒読みをして時間をつぶす旦那に


『今すぐココから出て行ってくれ!』

と何度もいいそうになりながら・・・
陣痛の痛みに耐えてました・・・


最近はどうなのか知りませんが
5年前はまだあまり知られてなかった

“ ソフロロジー出産 ”

※ソフロロジーとは出産の痛みや恐怖を
産みの快感(幸せ)に感じる心を身につけリラックスして
赤ちゃんが自然に降りて(出てくるのを)待ちましょう!
って言う考えのもと
妊娠中からマインドコントロールのためのCDを聞き
自分なりの出産のイメージを作りましょう

って物(私なりの解釈なのでちょっと違うかも知れません

ちなみにこの出産方法では一切いきんではいけません!
赤ちゃんは自分でスル~っと出てきてくれるんだそうです
なので呼吸もゆったりとリラックスした落ち着いた呼吸を要求される・・・らしいです



といったものを取り入れた所だったこの病院

個人病院のため曜日ごとに助産師さんが違いました
出産の考え方もまだ1本かされてなかったようです(賛成は反対派がいたようです)

実際、私がお世話になった助産師さんは反対派だったようでした


まじめにCDを聞いていなかった私はイメージなんて出来上がっておらず
陣痛室でうめきっぱなし

午後9時半頃、内診してもらうと8センチまで子宮口は開いてました
しかし

『初産の人はココからが時間がかかんねんこの調子なら生まれるのは明日の朝やな』

って無常な助産師さんの言葉にがっくり来て


さらに陣痛が来るたびに

ヴ・・・ ヴ・・・・

ってうめいてたので

五月蝿いからもう分娩台においでって言われ・・・


10時頃、分娩台へ・・・・



まぶしいと文句をつけ分娩台の真上の電気を消してもらい
1人取り残された分娩室


旦那も入っていいよって言われてたのは
夫婦声を揃え拒絶!



そして仰向けになると収まる陣痛・・・
分娩台と言えばもちろん仰向け

20分ほどして助産師さんがおかしいのに気づき
↑の事情を言うと『早く言ってよ!』って怒りながら慌てて足の固定をはずし
横向けに寝かされた

電車の閉まった扉を無理やりこじ開けるような痛みを
腰に感じながら

何度目かに襲ってきた陣痛のとき
痛みに耐えながら自然とお腹に力が入った・・・




『うわー!ナンカ出てきた!!!(>△<∥)』





思わずそう叫んでました・・・

胎児が子宮口を通過した時の感動の瞬間のはずの第一声・・・

旦那が立ち会ってなくて本当に良かったと思いました(笑)



助産師さんにも

『ナンカ出てきたって何も出る物なんかないやろ~』




なんていわれながら・・・・





しかし助産師さん、本気でまだまだ生まれるはずないって思っていたらしく
赤ちゃんの頭を確認後

すっごく慌ててました



だってね、この時お医者さんは
病院の横に有る自宅に帰ってたの
時間も夜の10時半頃(だったはず)


『先生に怒られるわ・・・』

と、うわごとのように看護婦さんと顔を見合わせ
慌てて分娩台の電気をつけ
足を台にのせさせ術着のようなものを足にまきつけ・・・

やっと先生に連絡・・・



そして私は陣痛に襲われながらも
いきみを必死で我慢しまくってました・・・



2回ほど息実を我慢しながら陣痛の波をやり過ごしていると
助産師さんの言葉が耳に入った・・・


『 はい!頑張っていきんで!』


『?σ(゜ー゜*) いきんだらだめなんじゃ・・・』


『何言ってんの!いきまんとどうやって産むの!』



『( ̄□ ̄;)!!・・・だって。。。え?ソフロロジーなんじゃ?ないの?』





反論の思いも言葉にならないほど

もう、痛みから逃げたい一身で
思いっきりいきみましたよ

2回目にいきんでいるときやっと先生登場


頭が見え出し手から4回目のいきみで無事息子出産

早くから(午後5時前の内心の時はもうしてたらしいです)破水してたので





子供はスル~とは出ませんでした
生々しい話
頭が出た後、1度、肩で引っかかったらしく再度軽くいきんでって指示が・・・

その後、足とへその緒が通り抜けていくのが分かりました
ズルズル~
って感じでした(汗)



先生がびっくりするほどへその緒、太かったようです
チラッと見たら生まれたての子供の腕と変わらなかったです


これまたチラッと見た生まれたての我が子は
なんと舅にそっくり・・・

見なければ良かったと思うほど悲しい気持ちになりました・・・




まぁその後、幸運なことに後陣痛もなく
胎盤がてました

通常よりかなり早いタイミングで!
産後の処置を施してもらっていると

『や!この人もう胎盤出てきた!!』

って医者が驚いてました(^┰^;)ゞ


10時45分、息子誕生

5年前の9月21日といえば
オリンピック真っ最中

出産時旦那は私の部屋のベットに横になり
オリンピックを転寝しながら見てたそうです ( ̄ω ̄;)
もちろん産声も聞いていません
何のために病院で待機してたのかわかんない奴です!

しかも看護師さんに『抱っこしますか?』って聞かれ
丁重に断ったらしいです


骨が折れそうで怖かったから

って言ってました~ヽ( ̄Д ̄*)ちっ





あの出産の感動っていつするの?ってくらい
何もなかった出産でしたが

毎日の生活の中日々育ってくる
子供がいるしあわせ

最近 「ババァ」「ジジぃ」
なんて言われますが

寝顔はホントに可愛いです



1歳までは早く大きくなって欲しかったけど
今はホント
0歳代が懐かしくて仕方がないです

男の子の育児っていつまで楽しめるのかな・・・