これまでワタシが長年携わってきたのは技術系の職場でした。

なのになぜか営業へ異動。

今回のワタシのような異動はこれまで前例がありませんでした。


期間限定の部門間交流はありますが、それは将来的な人材育成を見越しての事です。


同じ会社でありながら、部門が違うと人間の質も考え方も違いました。

異動先は女性が大半を占める場所で、少し特殊な事情から一度も異動を経験したことない人ばかりです。

同じチームの人達から引き継ぎされた内容は、休みを許さないようなものばかりでした。

休めない上に人間関係の切り離しもあり、毎日毎日“明日の朝目覚めなければいいのに”と考え、朝目覚めては“また目が覚めてしまった”と絶望しかありませんでした。


それなのに仕事には行かなくてはならないと、勝手に自分を追い込んでいました。


全くの畑違いな仕事は新入社員並の知恵しかなく、それまでに培ってきたスキルは全て使いどころがありません。

仕事への自信は失い、過去のハラスメントの記憶に怯え、同僚からのモラハラに心をすり減らして毎日を過ごしていました。


ここまでツライのに逃げなかったのは、田舎ではそこそこ良い企業だからです。 

名前を上げれば誰でも知ってる会社です。

働かない・辞めるという選択はワタシの中にありませんでした。

もちろん今もありません。


産業医や人事に相談もしましたが、定期異動の時期じゃないから目立つし動かせない。

過去のハラスメントが理由では動かせない。

等々、とにかく異動はさせないという会社の意向だけを伝えられました。


つづく