「お母さん!」

なんでしょう?

「私、二十歳になったら婚活する!」

 

衝撃が走った。

 

二十歳で婚活…。

 

あと5年ではないか。

どうしよう、娘の結婚資金はまだ貯め始めたばかり。

二十歳って娘、まだ学生じゃないか?

学生結婚はあり?なし?

いや待て

仮に社会人であったとしても

 

早すぎるわー!(お母さんの主観だが。)

 

お母さんは30で結婚した。

これは自分でも遅いと思っている。

 

しかし、しかしだ。

考えようによってはお母さんは楽になる。

娘が別生計で暮らしていくのだ。

まて、

結婚しなくても独立してくれれば別生計ではないか。

結婚だろうが独立だろうが

家事は避けて通れない。

ある程度はできなければ。

娘にはまだガスコンロすら使わしていない。

電子レンジくらいだ。

洗濯もまだだ。

ひどい汚れものの予洗い

洗おうとしない。

お風呂の排水溝のトラップにたまった髪の毛

言ってないからもあるけど、拾わない。

 

で、なぜ娘がそう思ったか

ニュースのせいだ。

新生児の数が90万人を割った。このニュースで

「大変だ!子供産まなきゃ!!」

と思ったらしい。

 

お母さんは1人しか産まなかった。

私の遺伝子を残すことに罪悪感があった。

だけど私の遺伝子をひき継いだ娘に

罪悪感持たせて産むことをためらわせることは

できない。

それは

私の自己否定を覆さねばならないこと。

私は娘に

「産んでいいんだよ。」と言わねばならない。

幸運なことに

パパの遺伝子の表現型とでもいうんだろうか

娘はパパによく似てる。

私と似てるのは鼻くらいだろうか。

 

娘はまだ15歳。

でももう15歳。

悩みはどんどん増えていく。

 

ではまた。