おばあちゃんにある日
「おやつに焼きいも食べにおいで」と言われた。
焼き芋。
冬になると焼き芋の車が近くを通るが、
なかなか買ってもらえなかった。
そんな折の焼き芋のおやつのご招待。
すぐに駆け付けた。
ところが
焼き芋と言うのは
おばあちゃんにとっては
スライスしたサツマイモをフライパンで焼いたものを指していた。
私は実はこの時少しがっかりした。
丸のままの焼き芋をずっと想像してたからだ。
で、子供である。
焼きたての焼き芋がお皿に乗っかったら
即座に食べた。
おなかが空いてるのもあるのだろうか、
すぐになくなってしまい、
次の焼き芋を待たねばならなかった。
おばあちゃんに
「もうー、ちょっと待ってよね!」と
焦られたことを覚えている。
追記
で、ある日の事
おこづかいがたまったので
焼き芋屋さんの焼き芋を買うことにした。
ところが
小さいお芋でも一個600円するという…。
子供心に、
「焼き芋ってこんなに高いのか…。」と
愕然とした。
それでも食べたかったので買った。
買った後、大事に4分割位しただろうか?
なぜ4分割か?
適当。
なぜか
兄や妹は焼き芋に興味を示さず、
私だけが食べることになった。
何日かかって食べたことだろう?
冷蔵庫に入れて少しずつトースターであっためて食べたのだ。
今住んでるところでも
焼き芋屋さんはやってくる。
一度は買ったことがある。子供のために。
でも
娘はさほど焼き芋は好きではなさそうだ。
ではまた。