兄の様子がここのところおかしいことを小耳にはさんだ。

 

今、実家の近くに住む妹が時々様子を見に行ってるらしい。

 

両親は高齢なうえに、父が先ごろ入院した。

 

 

私は兄が大嫌いなのだが

 

もしかして兄は…

 

思いあたるふしがある。

 

しかし兄は病院一つ行くにも人の耳を…というよりは家族の耳を貸さない人。

 

若いころ、兄が嫌いでつぶれちゃえばいいんだわと思っていた。

 

けど

 

思い当たることがどんどん増えて、助けないといけないと

 

今頃になって思うようになった。

 

そして、私が思ってることを父が入院して気が弱ってる母に

 

ぶつけてしまった。

 

母は「あの子(兄)、お医者行くやろうか…?」と

 

意外な反応を示した。

 

 

 

 

私が就学前の事だった。

 

私は兄の隣に座り、兄の勉強を横から眺めてた。

 

足し算だったか、次々にできる私に対して

 

兄は一問も解けない。

 

私は言った。

 

「私ができる子なんじゃなくて、兄が問題があると言えば

 

納得できないか?お母さんは一生懸命勉強を教えたことは確かだ。

 

現にほかの子供たちはみんなできたじゃないか。

 

兄はやる気がないとかいう問題じゃない。普通には理解できなかったんだ。

 

それはお母さんのせいじゃない。」

 

こうは言ったものの、

 

実家はどこまで行動するだろうか?

 

わからず屋が実家に一人いる。父だ。

 

父の考えは母に大きく影響している。

 

以前私の薬を中止させた張本人。

 

その父も今は少し弱っている。

 

けど

 

考え変えんやろうなあ。

 

 

妹にも話した。

 

妹は別の角度で心配してた。

 

どっちでもいい。

 

兄よ、医者行こう。できれば総合病院がいい。

 

その旺盛な食欲は命を縮める。

 

それも診てもらうんやっ!

 

 

ではまた。