私は

病気して実家に戻って休んでて

しばらく東京にいなかったころのお話をします。

今でこそ子守歌が楽しく歌えるのですが

当時は全く子守歌が歌えませんでした。

困った私は妹から絵本を借りて

「うたえほん」から歌を歌ってました。

と言ってもほとんどぼーよみでしたが…。


別に

純然たる子守歌でなくてもいいと思います

アニソンとか歌謡曲とかでもいいんだと思います。

でも

楽しく歌えなかったんです…。

今なら台所でも大熱唱できるのに。


娘と一緒にいても面白くない、

雑誌読んでも気が紛れない、

テレビも新聞もつまんない、

つらいまま

夜寝る時のへたくそな子守歌は続けてたと思います。

多くのお母さんならやってるだろうと思っていたので。




時々脱走してました。

実家の母に

「喫茶店行ってくる!」と叫んで隣町の喫茶店に行って

1時間過ぎても帰らなかったことがあったと思います。



病気や病み上がりとはいえ

育児がうまくできなかった。

実家の母に押し付けた。

けど実家にいる間、母は夜寝る時は何があっても私が隣で寝ろと

1人にさせてはくれませんでした。

裏返しに言うと

私が入院してる間、昼間は面会に娘が来て、

夜は私一人でした。

実は

この時

娘がいなくて寂しいという感情もわかず

思考はほとんど停止してたと思います。



母は

「一緒にいないと親子の情がなくなる!」と

相当心配してました。

でも、私が入院しているところは病院でした。

家族が付き添いで―なんてできる年でもないので

娘と一緒に病院で過ごすことは

面会でしか許されませんでした。

当然

夜一緒に寝るなんてありえませんでした。


今から思うとこの時期の出来事は

娘の成長にいかほどの打撃があったでしょうか?

「ママ」とは呼んではくれたけど

膝の上にやってきて甘えるとか

寝る時に温かいからとお母さんのそばによって寝るなどと言った

そういうのはこの時期…なかったような気がします。

けど

今隣に座ってる娘を見ても分かりません。

現にもう少しすると腕枕ブームが来たし、

現在ではゲームの度に私やパパにもたれにかかってる。


今回はこのくらいにしときます。

ではまた。