高校3年の冬、学校を長期休むことがなかった私が病気で2週間くらい家で寝込んだ。
その頃、進学しようと考えていたけれど、自分がどんな仕事ができるか、どんな仕事が向いているか、いろいろ考えた末に結局、自分がなにをやりたいのかわからなくなってしまっていた。
それで、進学せずに、就職先も探さずにいた。
求人広告を見たり、ハローワークに行ってみたりもした。
だけど、何をしたらいいのか全然わからなかった。
高校を卒業後、仕事が見つからなかった私は家に引きこもるようになった。
たまに外に出て運動はするけれど、他人と関わらない生活は引きこもっているのと同じだろう。
学校は卒業してしまったし、仕事はしていないし、やることは何もなかった。
でも、何もないからこそ、今まで溜めていたやりたいことをやろうと思った。
――絵を書く事。
自分が今まで時間を忘れてやってみたいと思っていたことだった。
だけど、絵を描くことは好きだけれど、何だかいくら描いても虚しくはあっても楽しくはなかった。
高校を卒業するまでは、友達とふざけて描いたり、友達に「こんなのを書いたら喜んでもらえるだろうな、面白がってくれるだろうな」と思いながら描いていた。
それが、卒業してからは友達に見せられなくなった。
絵を描く友達は新しい学校や職場に慣れるために頑張っていたので、会うこともなかったからだ。
友達がいたからこそ絵を描くのがあんなに楽しかったんだなぁ、そう思った。
ネットでもいいんだろうけど、私はネットではなくリアルの人がよかったのだろう。
ネットで絵を見せるということはしなかった。
小学生や中学生の時、美術や何かで賞をとっていたからそこそこ絵は得意といっていいのだろう。
だから、その時は絵が描ける仕事として、漫画家に憧れていた。
将来は漫画家になろうと思っていた。
今となっては、漫画をかけるほどに絵は上手いとは思えないし、儚い夢を見ていたんだなと考えてしまう。
そんなこんなで、絵を描くのは早々にやめてしまった。
気晴らしに大掃除をしてみたり、運動したり、姉がいない時にはピアノを弾いてみたりした。
ピアノを姉がいる時に弾かないのは、下手な演奏をあまり姉に聞かれたくないからだ(笑)
言っておくが、11年間ピアノを習ってはいたが、練習をサボっていたため、そんなに上手くはない。
こう考えてみると、私はいつも中途半端なままだ。
やることがなくなったら、PCで動画を見たり、本を読んだりした。
仕事を探すことをせずに堕落した生活を送っていたのだ。