昨日読了したこの本に出てくる“ツナグ”の役割は、死者との再会を望む人々とを仲介するものだったが、福島の「今」を垣間見ることができた僕にはまだまだ“ツナグ”ことの必要性を感じずにはいられない。
20110311から間もなく2年になろうとしている今、僕は「福島」の地を訪れた。
復興を支援する民間プロジェクト『助けあいジャパンhttp://tasukeaijapan.jp/ 』にお世話になりながら
現在も被災中である福島の姿を見た。
福島が現在進行形で被災“中”である、という認識は、(大変恐縮だが)こちらに来るまで持ち合わせていなかった。
風化が進んでいないと言えば嘘になる(と思う。)
マスメディアから流れてくる原発や放射能、除染に関する情報を対岸の火事として眺めていたのはきっと僕だけではないはず。
【2013/01/12】
立ち入り禁止区域
誰も住み着かなくなり白鳥の餌場と化した手つかずの避難地域
【2013/01/14】
映画『故郷よ』上映会(ゲスト:ミハルボガニム監督・加藤登紀子・若松丈太郎)
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20130115ddlk07040070000c.html
挿入歌「百万本のバラ」を披露
復興への道は、これからも続く。
立ち上がろうとする人がいる一方で
しゃがみ込んでしまっている人がいる。
外からの支援の光に対しても
明るいと感じる人がいる一方で
眩しいと目を伏せてしまう人がいる。
福島の「今」を“ツナグ”。
想いや言葉、感じたこと。今の僕にできること。
薄っぺらい知識と薄っぺらい感情と薄っぺらい表現で揃えた薄っぺらい文章の中に
僕が感じた「今」がある。