高血圧の薬は一度飲み始めたら基本的には一生飲み続ける必要があります。

 

そのためにもそこまで高血圧が悪化する前に生活習慣を改善して薬に頼らなくても済むようにすることがとても重要なのです。

 

糖尿病や慢性腎臓病といった高血圧のリスクが高い場合にはすぐにでも降圧剤を服用する必要があるためそこまで生活習慣病が進行する手前でなんとか食い止めることが一生、高血圧の薬のお世話にならなくて済むための唯一の方法です。

 

そのためには毎日、適度な運動をできるだけ継続する習慣を身につける必要があります。

 

ウォーキングなどの有酸素運動により血流を早めることで血管壁に血流の刺激を与えて血管内皮細胞を刺激して一酸化窒素の分泌を促し平滑筋を弛緩させて血管を拡張させることで血圧を下げることが出来ます。

 

また食生活の改善も運動以上に大切になってきます。

 

塩分の取り過ぎが高血圧の一番の原因なのであまり濃い味付けの食事はできるだけ控えてダシや香辛料などで味にメリハリをつけて薄味でも満足できる工夫が必要になってきます。

 

塩分を摂り過ぎてしまうと水分を引き寄せて血液量が増えるため心臓から送りだされる血液量が増えて血圧が高くなります。

 

一日の塩分摂取の目標値は6g以下が理想です。

 

食生活は長年染み付いた習慣が原因なのでなかなか改善が難しいという問題があります。

 

なので魚を食べる代わりにDHA&EPAサプリのオメガプラスなどを上手く活用していきならがストレスにならない程度でお肉を控えて魚をメインにした食事に変えていきましょう。

 

だいたいこれらの生活習慣を3ヵ月程度継続すると血圧が下がる効果が表れるはずです。

 

これでも一向に血圧が下がらない場合は薬の服用が始まります。

 

なので血圧の数値が悪化してきたときにはそうとう高血圧の症状が進んでいる可能性が高いのでその前のまだ健康な状態の時に対策はとるべきなのです。

 

生活習慣の改善はこのように徐々に長期目線で取り組んでいく必要があるため血圧がすでに160を超えていたりする患者さんには降圧薬しか選択肢がないということになります

 

40代を超えたら健康に注意を払って生活習慣の改善に取り組めば高血圧を予防できるので降圧薬のお世話になるリスクもぐんと下げることが出来ます。