・・・めなさい。目覚めなさい。

 

しゅん:・・・。あらやだ!アタシったらお寝坊さんだわ!この前も寝坊してママに怒られたのよ!!

ひゃだわーー!急がなくっちゃ!えーっととりあえずカラコンとルージュを持って・・・ってココどこなのよ!!

 

???:目覚めましたか。

 

しゅん:あら!お客様かしら!生憎まだオープン前なのよ!ちょっとだけ待ってて頂戴!

今準備しちゃうから!(アタシの)

 

???:オザキ アキヒサ。貴方は死にました。しかし貴方はまだまだお若い身。

もう1度生を授けます。

 

しゅん:よぉーし!カラコンおっけー!ルージュも完璧!今日もアタシかわいいわぁ~♡

突然告られちゃうかもしれないわ♡

 

???:あの、オザキ アキヒサ。聞いてます??

 

しゅん:さ!今日はどのヒール履いていこうかしら。やっぱりピン?ウェッジソウルも捨てがたいわ~。

でもこの前買ったばかりのスニーカーってのもアリだわ!

 

???:あのー・・・。

 

しゅん:・・・アタシはしゅん!

その名前は遥か昔に捨てたのよ!その名前で呼ばないで頂戴!

それにさっきから聞いてたらナニぃ??金も使わない、挙句初対面から人様を呼び捨てにする。

んまぁ~!!お里がバレるわー!!人型のメスが偉そうに!!

 

???:それはその。すいませんd・・・

 

しゅん:す!「み」ませんでした!!ね?!正しい日本語も使えないなんて。

アンタ義務教育の過程をすっ飛ばしてきちゃったのかしら!!

 

???:私は神ですので、今こうしてお話している言語もオザ・・・しゅんさんに合わせて日本語にしているのです。

 

しゅん:あ・・・。なるほどね。

時代は個人、個性の尊重よね。ナニよりも性の自由さを堪能しているアタシだもの。

アンタのその個性も否定はしないわw

とりあえずアンタ、話す前にドリンクどうすんのよ?!

 

???:ドリンク・・・ですか??その、とりあえず現状をお話してもいいでしょうか??

 

しゅん:バカおっしゃい!

乾杯もしないで話を聞いて欲しいなんてお寺にでも行ってきなさいよ!

すぅんごい親身に聞いてもらえるから!アタシ達はお酒を提供して。お話を伺って。それが商品でサービス。

そこからお給料頂くの。タダじゃないのよ。

 

???:で、ではお水を・・・。(私も一応神なんですが・・・。)

 

しゅん:・・・まぁいいわwアタシも乾杯していいならアンタとアタシの分。

2杯いいかしら。無理にとは言わないわ。

 

???:えぇ。もちろんです。(でもそれも私が用意するのよね・・・。)

 

 

====閑話====

 

 

しゅん:はぁい。では乾杯♡

 

???:か、乾杯。

 

しゅん:ぷはーwやたらとこのお水おいしいわね!どこ産かしら?

まぁいいわ。で、アンタ話があるんでしょ??

 

 

???:やっと聞いて頂けますか。私の名前はアリア。

しゅんさん、貴方は昨日の仕事の後。

酔っぱらって車道に飛び出し。トラックに轢かれて亡くなりました。

 

しゅん:え?じゃあ今のこのアタシは??

 

アリア:私の能力で元の肉体を魂から再現しています。

しかししゅんさんがまだまだお若い身。

もう1度生を授けたいと思っています。

 

しゅん:これって・・・あんまりアニメに詳しくはないアタシだけど。

お客様に教えてもらったアニメを何話か観たのよ!

時代は異世界モノ!って聞いたわ。

・・・しかもトラックって王道中の王道じゃないのw

だからアンタ、さっき神って・・・。

 

アリア:そうです。信じて頂けましたか?

ご自身の死亡という内容もショッキングかと思いますが。

しゅんさんとして先程の「異世界」に転生するか。

それとも今まで生きてきた「現世」でしゅんさんではなく、

別の生命、個体として生を授かるか。

選んで頂きたいのです。

 

しゅん:待ちなさい。その2択しかないのかしら。

それに。もしよ、もし。アタシが「異世界」を選んだとしたら。

それこそアニメのように魔王討伐とか言い出すんじゃないかしら。

 

アリア:お話が早くて助かります。

では「異世界」への転生でよろしいでしょうか?

 

しゅん:いやよ。

 

アリア:え?

では現世への・・・

 

しゅん:話を多少聞いてアタシが興味あるのは異世界。

学もないアタシが新しい命で現世に舞い戻ったところで

どーせ飲み屋で店子やってる未来しか見えないし。

んまぁ。それはそれで楽しいんでしょうけど♡

 

教えてくれたお客様が言ってたわ。

転生して最初は王族界隈からの物資も手厚い。

けど旅が進むにつれて、遠方へと行けば行く程物資も手薄。

挙句討伐したら魔王以上の力を持っている勇者が脅威の存在扱いになる。

なーんてハッピーエンドにならないストーリーも増えてきてるって。

 

アリア:それは・・・あくまで可能性の話ではないでしょうか?

 

しゅん:えぇ、そうね。

でもアタシが命がけで見ず知らずの人達を助けてあげる義理は無いわ。

それにアタシが痛みや恐怖と戦っている間に、

当人たちは当たり前の日常を過ごしてベッドで寝る。

ちゃんちゃらおかしいと思うわ。

 

アリア:・・・。

 

しゅん:それに。アタシ。さっきから気になってることがあるのよ。

 

アリア:なんですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しゅん:アンタ。鼻イジッたでしょ。

 

アリア:んなっ??!!!

 

しゅん:しかもまだ間もないのかしら。

なーんか違和感感じるわ~っと思ってたらアンタ。

さっきから鼻をやたら触ってるからさ、自分でもまだ慣れてないみたいねw

それが悪いコトだとはもちろん言わないわ。

だけどそんな時間があるなら。

アーンタが魔王討伐に行けばいいじゃない。

 

アリア:は、鼻の件はさておき!

神々は人間界、それがしゅんさんから見て「異世界」であっても

何か関与することは禁止されています!

 

しゅん:でしょうね。察しはついてたわ。

だけどアタシが言いたいのはそこじゃない。

アタシが奮闘してる間に神すらも自分のコトを考えてる。

そんな人・・・まぁここはあえて「そんな人達」に命を懸ける義理も道理もない。

それにさーあ??

 

アリア:はい。(鼻、そんなに不自然かなぁ・・・。)

 

しゅん:だから鼻ばっかり気にしてんじゃないわよ!ブスゥ!!

アタシはオカマ。誇り高きLGBTのG担当。ゲイなのよ!!

女神じゃなくて男神を出しなさいよ!!話はそこからよ!!

 

 

 

Ending 1    始まらない旅路

 

 

Θ:転生をやり直しますか?

 

▶ はい

   いいえ