私の同棲時代は、季節がワンシーズン早かった。
正月明けにお店の陳列が、バレンタインを意識した色とりどりのチョコレートだらけに
なるよりも早いのだ。
オッとその前に豆撒きの節分があったねw
広告代理店をへて、独立したマンション事務所が
私と男の同棲時代の部屋だった。
だから、真冬の部屋には、撮影用の桜の木や
真っ赤な和傘、まるで江戸の遊郭みたいな
派手な布地で溢れていた。
初めて訪れた私は、季節のジオラマ達の中で
馬鹿でかいCDラジカセから流れていた
ビリーボリディの歌声とタバコを吸いながら
シャワーを浴びていた男との
同棲時代が始まった。
20年以上昔の話である...