久しぶりにLPレコードを聴いた。曲はベーム指揮ベルリン•フィルのモーツァルト交響曲全集(日本盤)の中の38/39番と40/41番の2枚。使用カートリッジはオルトフォンSPU No.1。演奏は言うまでもなくこれらの曲のリファレンスとも言える素晴らしいものだが、同じ収録をCDやSACDで聴いた時とは、明らかに心地良さが比較にならない位、格上でまるで演奏会場で聴いているのではと錯覚するぐらい夾雑物の無い素直できれいな音が聴こえてくる。あのSACDですら感じる一度デジタル化(間引サンプリング)した事による耳に不快なデジタル起因の夾雑音波が一切入っていないアナログ原音をそのままアナログ信号で記録しているアナログLPレコードの良さが明確に認識される。やはり原音が増幅や変調機器を通さないクラシック音楽の心地良い再生には、数値上のみのダイナミックレンジや見かけの周波数特性(超高域カットオフ)のみで優位性をうたいながらも、その実、耳に不快なデジタル化起因の夾雑音の多く含まれたデジタル媒体での再生よりも、アナログ原音を、そのままアナログ記録されたLPレコードやアナログ•テープによる再生音の方が、はるかに耳の良いリスナーにとっては、自然で本当の意味での高音質再生であり、心地良くクラシック音楽を楽しむことができると言うことですね。