オストアンデル | 続・日々コラム・・・

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スペイン語講座。お饅頭は、オストアンデル host un delle という。(わかるひとだけ(笑))

てのはさておき、写真は、現在整理中の本棚にあった『造景』という都市デザインの雑誌。(15年以上前のですけれど)

ここで紹介されているのが、スペインの『クエンカ』という街です。

この景観すばらしいところは自然と街並みが調和しているのです。実際には、送電線も目に入るし、古くなって割れた石畳みや、色の落ちた壁も混在しています。
しかし、それでも風景として趣があるのは、その土地の風俗に根付いたものを使って造られ、経年の辛苦を自然と人間が共にして生活してきたからだと思います。

日本はお金があるので、(厳密には産業のために借金奨励して無理させられているだけですが)、すぐに新しいデザインやコンセプトで作り直してしまいます。外国の建材や機能、色をすぐに取り入れます。

でも、やっぱり住居や街並みも、地元密着でないと、長い目で見ると調和しません。そこらじゅう、気持ち悪い施設ばかりが残ってしまいます。

日本の地方も、つい最近まではは瓦屋根でしたけれども、瓦の色や屋根の形状は、それぞれの地域で特徴があったじゃないですか。
それが連なって、風景とマッチしていたんですけど、今やナショナルブランドの安っぽい四角い建物ばかり。

建築を、経済効果だけで語ってはいけないですよね。

ではお終いに、スペイン語でどうぞ。
このスペインの町は、クエンカ。
饅頭は、オストアンデル。

 ”オストアンデル、クエンカ?”