今週、とうとう最終回を迎えました、「竜の道 二つの顔の復讐者」






コロナの影響もあり、撮影ストップ、放送もかなり遅れ、私の家政婦ナギサさんが注目される中でスタートという事もあり、視聴率は苦戦でしたが、これはとても良い作品だと思いました。


まずはあらすじ


2015年に亡くなった白川道さんの未完の小説「竜の道」(幻冬舎)が原作。玉木宏さんが主演を務める。高橋一生さんが初共演で双子役を演じる。

 ドラマは、主人公の竜一、竜二の双子の兄弟は小さな運送会社を営む吉江夫妻に養子として引き取られ、その後、夫妻の間に生まれた妹の美佐と共に、5人家族として仲良く暮らしていた。しかし、竜一と竜二が15歳のとき、事業拡大を進める運送会社社長の霧島源平が両親を死に追いやる。顔も名前も変え、裏社会に身を投じていく竜一と、運送会社を監督する国土交通省のエリート官僚として権力を掌握していく竜二が霧島に復讐していく姿を描くサスペンス。

 ドラマ版は、オリジナルの展開と共に波乱に満ちた竜一と竜二による復讐劇の結末までを描く。




ネタバレ含みます。

最終回、沖に竜一の正体がバレてしまい、このままでは、竜二と美佐に、自分が犯した罪を週刊誌で公表されたらと思い、竜一は沖に手をかける。



そして、竜二をこれ以上巻き込みたくない思いから、決別させようとする。竜二を意識がなくなるほど殴り倒し、曽根村の所へ行き、また竜一もボロボロに殴り倒される。





しかし、竜一が兄と分かった美佐、竜二、凛子。竜一の周りには竜一がどんな事を起こしても大切に思う気持ちがあり、竜一を探し出す。



竜一、竜二、美佐がきちんと家族として会話を初めてするシーン。

2人は、竜一がどんな罪を背負っても、それを受け止める。

悲しみも苦しみも3人で分け合おう。と

血は繋がっていなくても、かけがえのない家族の絆がここにあった。


竜一は源平と会い、正体を明かす。
しかし源平は土下座して、それを許さないと言う竜一に対して今度は開き直り。「法は犯していない」と勝ち誇った顔で竜一に言い放つ。




竜一と竜二2人揃って源平のもとへ。

竜二がキリシマ急便を合併という形で消滅させる。

認めたくない源平。

また竜一は自分の正体を明かした時の様子を録画してそれをネットに拡散した。

まさかの自分の言葉で自分が破滅する事になる源平。



これで復讐は終わった…




まゆみは、竜二から愛されなくても愛を知り、成長して竜二から離れる。

竜二も国交省を辞める。

今晩は、3人でご飯を食べようという美佐。


それぞれが新しい道に歩き出す…



しかし、やはり、復讐からは復讐しか産まれません。


竜二と美佐のもとへ向かう途中、竜一は刺されます。以前、自分が見殺しにした大野木の息子。


3人で鍋を食べる様子を浮かべそのまま息絶えてしまう竜一…




復讐からは復讐の連鎖しか産まれない。

復讐は対相手ではありません。ドラマなど復讐を扱う作品はどうしても対相手とのことだけですが、この作品は「復讐」で関係ない人も巻き込んだり、また思い通りにいかない部分が上手く描かれて、バッドエンドですが、「復讐」とは、と言うことが上手く描かれていると思いました。

3人で仲良く肩寄せ合い生きていって欲しかったと思いますが、作品として、竜一の最後はこれな正しいと思います。

本当は美佐のように、誰かのせいにせず生きる事が大切というメッセージも感じたり、竜二のように、人にした事は自分に返ってくるというメッセージなども散りばめられていたと思います。


悪女だったまゆみは、竜二に惹かれて、依存しているようにも思ってましたが、彼女も成長しましたね。誰も愛せない事が弱さ。信じない事が源平の弱さ。弱さを見せられる気を許せる相手がいない事が弱さなんでしょうね。

弱さを見せられる人がいて、それで人は強くなれるのかも知れません。


夫婦や恋人でもそうだと思います。
弱さや、ダメな所を見せ合えるし、相手のダメな所も分かっているからこそ、相手を信頼できたり絆が生まれると思います。


竜一達にもいい所だけじゃない全てを許せるからこそ信頼しあっている強い絆がありました。


主演のお二人は勿論ですが、この作品はキャスティングが素晴らしいと思いました。

遠藤憲一さんは、最近コミカルで可愛らしい印象の作品も多数ありますが、やはり悪い役もバッチリでした。

個人的にはまゆみを演じてくれた松本まりかさんの演技が素晴らしいと思いました。
悪女の中にある芽生えた恋心や、ちょっとした隙や強がり。そんなアンバランスさをとても繊細に演じてくれて、この役はまりかさんが演じてくれてよかったと思いました。 


美佐は最初、あぁ、掻き乱れるからーってハラハラさせられましたが、彼女の無垢や、純粋さはとてもこの後半救いとなりました。そして、芯が強かった。その強さも、彼女の純粋さが全面に出ている丸い柔らかい温かい温もりで包まれた強さがとても魅力的でした。

毎週濃い内容でしたが、ただの復讐劇として終わるのではなく、色んな視点で感じるものが沢山散りばめられていると思います。

源平夫婦のすれ違いなど。あの回で源平の弱さや人間らしい部分など、あの回も素晴らしいと思います。

最後まで唯一、憎かったのは沖だけでした笑


そして、まゆみを落とすためとはいえ、高橋一生さんがカッコ良かった…。



やはり演技派の方が沢山なドラマだったので、見応えある作品でした。