思い思いの日を過ごされたかと思います。
私は5年前の昨日、
ショッピングモールの本屋にいました。
崩れてくる本、
立っていることすらできない揺れ、
暗くなっていく館内、
水が噴き出してきた天井…。
響き渡る悲鳴と地響きの中、
自分を守ることで精一杯でした。
あれから5年。
生きているありがたみを感じながら過ごしてきました。
被災というと、東北3県がクローズアップされますが、
さちきが住む茨城も甚大な被害がありました。
そして、放射能問題。
目に見えない放射能を恐れ、
犬の散歩すらままならない状況でした。
野菜を作っている農家の人たちも
風評被害と戦ってきた5年間。
野菜を放射能検査に出し、
「基準値」と向き合ってきました。
そして、今は
母が漬物や味噌ピーナッツを出品しているJA直売所も
震災前の賑わいを取り戻しています。
生まれも育ちも茨城のわたしも、たくさんの人に
茨城の野菜を食べてほしいと
心から思っています。
そこで、今回
母と一緒に「ピクルス」を作りました。
ピクルスは、西洋の漬物。
母がいまどきの人に食べてもらえる漬物を作りたいといい
2人でレシピを考えました。
隠し味に蜂蜜を加え
酸味を抑えたまろやかな味わいです。
和食でも
洋食でも違和感のない味。
小さなお子様から
ピクルスに慣れていない方まで
さっぱりと食べられます。
いつでも食べたい味。
家族と同じものを
一緒に食べる幸せを伝えたい。
そういう思いを込めて作りました。
「やさしいピクルス」
4月2日、美磨女マルシェでデビューです。
「If life gives you a lemon,make lemonade.」
日本語に訳すと、「レモンをもらったら
レモネードを作ろう」。
試練のなかに楽しみを見つけて
乗り切ろうとかそういった意味を持つことわざです。
震災でつらいこともありました。
でも、明石家さんまさんの言葉を借りるなら
「生きているだけで丸儲け」
震災から5年。
生きることに向き合った5年でした。
毎日、家族と一緒にいられる喜びを感じました。
いろんな思いを込めて名付けた
「やさしいピクルス」
幸せの味を伝えられたらと思います。
美磨女マルシェ
4月2日(土)10時~
つくば市二ノ宮Baum
https://www.facebook.com/bimajyomarushe
オリジナルリード「てくてくリード」の公式ブログ。
オーダーしめきり。
オーダーしめきり。