今回の東日本大震災に際し、大変な事態となっております。
幸い当事務所のある青森市内は停電以外の問題はありませんでしたが、同じ青森県内でも八戸・三沢・階上は大きな被害を被っております。
物理的な復旧については我々がむやみやたらと動くことは混乱を招きますので、各自治体から発表があった時点で動くようにしましょう。
東京電力管内に続き、東北電力管内においても計画停電の予定がされております。
本日は中止ということでしたが、東京電力管内と同じく、周知時間がなく開始される可能性があります。
防犯設備士であり、またビルの各種トラブルに対応した経験から、下記の通り報道されない停電時の注意事項を書いておきます。
一般住宅
・AC100Vで動いている住宅用火災警報器が停止
・インターホン停止しますので、連動させている火災警報器も動かない場合があります。
・警備装置がバッテリー駆動、ADSLやISDNの場合は回線の接続方法によってはバッテリ駆動中でも通報不可能になります。
・ホームエレベーターではバッテリーが無いものや、定期点検を行ってないものが非常に多いです。
閉じ込め事故に繋がりますので、絶対に使用しないようにしましょう。
どうしても使わなければいけない要介護者などがいる家庭は、是非エレベーター業者に問い合わせをして、バッテリの有無、非常着床の有無を確認し、運用判断を仰いでください。
・電話は昔ながらの黒電話や、黒電話型のプッシュ電話は電源がなくても使用可能です。
ただしアナログ回線の場合に限り、ADSLはスプリッタのTELポートに差し込むか、接続多機能電話の停電用ポートに接続できます。
ISDN、光電話の場合はルーターやONUが止まりますので使用不可能です。
・電気錠を使っている家庭では通電時施錠型、通電時解錠型で対応が異なります。
通電時施錠型は停電するとバッテリーがない、もしくはバッテリー切れした場合は即時解錠してしまいます。
通電時解錠型は停電するとバッテリーがない、もしくはバッテリー切れした場合は即時施錠されてしまいます。
そのため、通電時施錠型は防犯に気をつけてください。
通電時解錠型は施錠されてしまいます。外部や内部からの解錠方法が無い錠前の場合は出入りが不可能となってしまいます。
手動解錠が不能な場合は他の出入り口を考えるようにしてください。
・一般住宅でも地域によっては水道直圧方式でない場合も有ります。
その場合、停電すると即水が止まります。事前に汲み置きをしておきましょう。
井戸の場合、電動井戸ポンプは停止します。やはり事前に汲み置きをしておきましょう。
・ガス漏れ警報機も止まります。
ガス漏れ検知ができません。万が一に備えガスの元栓を閉めておきましょう。
企業・学校(上記に加えて)
・電話交換機が止まります。バッテリーが有る場合はある程度動きますがメンテナンスしてない場合即停止します。
停電時に使用可能な電話回線が1つはあるはずです。どれが停電対応回線なのか確認しておきましょう。
・非常灯の電源点検
定期点検を義務付けられていません。そのためいざ使用!となったときに電池切れということがままあります。
今のうちに電池の点検、充電をしましょう。
実際に停電すればもっといろいろな項目があるかと思います。
事前に確認できることを今のうちにやっておきましょう。