御機嫌よう、絵塚知恩だ。
本日は前日に執り行っていた契約の通り、ブログと言うものを書こうと思いたち、こうしてディスプレーと顔を突き合わせている。このディスプレーと顔を突き合わせているというのがなかなかに厄介で、こうしていると如何にもこれから作業をしますと言う風であるがゆえに、どうしても天邪鬼な私は作業をしたくなくなる。
諸君らの中にも似たような経験があるかも知れぬが、またしかし、作らねば、という心もある。そんなわけで、友人に今日のブログのネタを提供してくれ、何か適当なお題を、と述べたわけである。
彼は快く、文章を書くのに適した、ヒュージにグレートなネタを提供してくれた、というわけである。
お題は、「おでんとボルシチの関係性について」
……友人の名を、烏賊素麺と言う。
おでんとボルシチの関係性について
第一章 絵塚知恩、雪原へ出向きておでんを語るということ
むかし、むかし。……といっても、それほど昔の事ではないのですが、たいていの物語というのは、それこそむかしから、こういうふうにしてはじまるものですから、むかし、むかし、あるところに……ひとりの男がおりました。名前を、絵塚知恩といいます。
彼には、ほんとうは別の名前があったのですが、とある配慮から、絵塚知恩、と名乗っているのですが、それはここでは特にどう、ということはない、まったく関係ないおはなしです。
ところで、彼はおなかが減っていましたので、
「ああ、おなかが空いたなあ」
と言いました。あたりは雪にまみれていて、寒かったので、
「ああ、さむいなあ」
と彼は言いました。
絵塚知恩は二ホン、という、東の国の出身でしたから、上の二つから導き出される答は限られたものです。そうして、彼は次の答に行き着きました。
「ああ、おでんが食べたいなあ」
すると、そこにおでんがありました。
おでんは、彼の出身であるところの、ニホンの料理です。さむい冬に食べるものとしては、ナベについでポピュラーなものだといわれていました。
ここまで聞いたひとは、次のように考えるかもしれません。「はて、彼の国では、鉄のナベを、冬場にかじってたべるのだろうか?」……でも、それは物語のおおすじには関係のないはなしです。彼の出身であるところの、ニホンというのは、変わった国ですから、いろいろな関係の無い話があるのです。
ですから、こういうときはむかしから、「オリエンタル・ファンタスティク」といっておけばよい、ということになっています。なにせ、わたしたちの国で一番ニホンについてよく書かれている、「ゲイシャガールウィズカタナ」という本に、そうかかれているのだから、そうなのです。これはきまりですから、みなさんも守らなくてはなりません。
カンワキューダイ、(これも、オリエンタル・ファンタスティクです。話を変えるときには、みなこう言うのです。これらのルールを守らないときは、"ハリカリ"をするのだ、とも知られています。)彼の前には、おでんがありました。
「おでん」は、私たちのすむインターネットではとても有名な、Wikipediaという、正確そうで、不正確な、ちょっと正確な百科事典には次のように書かれています。
(筆注:英語版からの拙訳である)
>「おでん」は、ニホンの冬のたべものです。"ダイコンラディッシュ"や、"よく煮られた卵"、
>"コンニャク"というよくわからない物質、"とろけるほど煮た魚ケーキ"が、「大豆風味の
>ダシ・スープ」に漬けられているものです。
>食材は、地方と、ひとびとの家によって、変化します。
>調味料には、カラシ・マスタードがよくつかわれます。
どうでしょう、「おでん」というのは、とてもおいしそうな感じがしますね。そんなわけで、彼は寒い寒い雪原でひとり、「おでん」をたべていました。これは、めずらしいことではありません。彼の出身であるところの、ニホンと言う国では、おでんは、「コンビニ」で売っているほど、ポピュラーなのです。
「コンビニ」では、「おでん」は「オデン・ポット」という入れ物に入って、冬の間だけ、100円程度で売られています。これらの情報も、私たちのすむインターネットではとても有名な、Wikipediaという、正確そうで、不正確な、ちょっと正確な百科事典に書かれていることです。
彼の言うことに間違いは無いので、きっとそうなのでしょう。
……おや、どうやら彼はおでんを食べ終わり、ふたたび歩き始めたみたいですね。彼は、このあとも50キロほど歩く事になるのですが、幸い、彼は「トーカイドーチューヒザクリゲ」のファンでしたから、たくさん歩くことは辛くないことでした。
そして、彼がいずれたどりつくのは、「ロシヤ」という、ずっと、ずうっと北の国でした。
つづく。
