株ブログなのでそれ以外のことは書かないようにしてるのですが、投資に影響があると思うので書いてみます。

 

ウクライナ戦争の行方、特に核の使用について。

結論から言うと、核は落ちるんじゃないかな?

というより、ウクライナ戦争の目的そのものが、「核を落とすこと」じゃないかと言う気がします。

 

センセーショナルなことを書きたいわけでも、結論を決めて屁理屈を考えてるわけでもないんだけどね。

フラットに考えて、その結末が1番ありそうに思えます。

順番に書いていきます。

 

 

停戦協議

現在、ウクライナとロシアの間で、停戦協議が行われてます。

合意に近いとも報道され、合意内容も漏れ聞こえてきてますね。

 

 

内容は

「ウクライナの軍事的中立」
「NATOの加盟断念」

「ウクライナに外国の軍事基地を置かない」

「ウクライナ軍の維持」
「ロシア語の地位保証」

「ロシア軍の撤退」

などなど。

 

この内容でまとまってロシア軍の撤退・和平が訪れるかと言うと、それはないんじゃないかな?

この内容でまとまったとすると、どうなるか?

 

ウクライナに一方的に殴りかかったロシアは、今後数十年、世界中から爪弾きにされる。

世界は「ロシア抜きの世界」を構築し始める。

制裁だけが残り、「プーチン何がしたかったの?」って話になってしまう。

 

例えばロシアではスマホを作ってない。

ハッキングでOSをアップデートできても、ハードの供給がないとどうにもならない。

中国がスマホを供給してもWindowsもiOSもアンドロイドの供給も受けられない世界でやっていくのは無理がある。

あらゆる企業、軍のシステムに至るまで、Windowsは入りこんでるからね。

それが機能しなくなる。

 

 

報道によると、ロシア大統領府ではいまだにWindowsXPを使ってるみたいですね。

写真のパソコン、タスクバーが青い笑。

 

クレジットカードも、基本的に5つの国際ブランドで、それらは日米欧の企業なので、クレジット決済すら破綻します。

これだけ国際分業が進んでいれば、ロシアだけで自己完結できるはずがない。

 

ウクライナとの戦争がどのような結末になっても、この状況は変わらない。

これを打開するには、経済制裁を解かせる必要があるけど、もう無理でしょ?

そうすると、オラついて暴力で言うことを聞かせる必要が出てくる。

”核撃つぞ”ってね。

 

 

プーチンの動機

そもそもなんでプーチンがこの戦争を始めたかと言うと、経歴を見るとなんとなく見えてくる。

プーチンが子供の頃、ソ連は強かった。

アメリカと覇権を争い、軍拡競争し、最大の威力のツァーリボンバを開発。

宇宙でもどちらが先に月に行けるか競争してた。

プーチンは強いソ連を誇りに思い、ソ連への郷愁が強いんだと思う。

そしてスパイに憧れ、KGBで実際にスパイになった。

 

ところが1991年、ソ連が崩壊した。

プーチンはこのことを、「大多数の国民と同様、私にとっても悲劇だった」と言ってる。

当時30歳手前のKGB職員だったプーチンは、なすすべもなく状況を見てるしかなかった。

それが政治に転向したきっかけになった。

 

おそらくプーチンは、ソ連を再興したいんだろうね。

ソ連崩壊後、EUを真似てCISを作ったものの、旧ソ連の国々はどんどんロシアから離れてEUやNATOに加盟していった。

ロシアはどんどん小さくなり、先進国首脳会議もロシアが先進国から転落したせいで「主要国首脳会議」に名前が変わってしまった。

プーチンにとっては強かった祖国ソ連がどんどん没落していくように感じられたんだろう。

 

だからウクライナに侵攻した。

ウクライナは旧ソ連の中ではロシアに次ぐ大きな国で、歴史的にも兄弟国だった。

これを西側に取られるわけに行かない。

CISなんて甘いこと言ってちゃダメだ。

どんどんみんな離反する。

一つの国にならないとって思ってると思う。

 

少年の頃見た、偉大だったソ連への郷愁。

それがプーチンの動機だと思う。

 

 

プーチンの仮説

侵攻を始めるに当たって、プーチンは仮説を立ててると思う。

核均衡という考え方は、本当に正しいんだろうか?

 

10歳のプーチンが見たキューバ危機。

あのときフルシチョフがアメリカの脅しに屈してから、ソ連は弱くなっていった。

もしあのときロシアが撤退してなかったら、一体どうだったんだろう?

誰でも自問自答すると思う。


お互いに核を持ってるから、お互いに核を撃てないって前提で、
戦後のパワーバランスが保たれてた。
だけど、本当にそうか?
アメリカに核を1発落としてみたらどうなるんだろう?
アメリカは核で反撃するだろうか?

意外と反撃しないんじゃないか?
ロシアに1発でも核を撃ち込めば、ロシアから全核の反撃でアメリカが消滅する可能性がある。
もちろんアメリカも全核反撃でロシアを消滅させることができるけど、アメリカ自身が消滅してしまえば、その反撃には意味がない。

つまり、一発ずつ撃つなら、核の反撃は来ないんじゃないか?

結局最後は腹が座ってるかどうか。
自分自身とロシアの消滅をベットできるかどうか。
ポーカーで言えば掛け金をあげて、最後にWinnerTakeAllを宣言できるかどうか。
それにかかってるんじゃないだろうか?

ロシアが「一発でも反撃すれば、全核を落とす」と宣言すれば、アメリカは必ず引く。

票数を気にしてるような民主主義国の大統領が、核のボタンを押せるわけがない。

プーチンはそこに賭けてるんじゃないかな?
 

プーチンは69歳だし、ロシア人の平均寿命を既に越えてる。

残り僅かな自分の命をかけてソビエト連邦を再構築し、あわよくばアラスカとポーランドを分捕って手打ちにできれば、自分の人生は満足だ。
ロシアは後進国だなんて侮辱的なことは、もう言わせない。
絶対に見返してやる。

そう考えてても不思議じゃない。

そのためには、少なくともウクライナには核を落として、”本当に撃つ奴だ”と見せつける必要がある。
そんなストーリーを描いてるんじゃないかと思う。

 

仮に停戦合意したとしても、それはフェイクで、自軍を撤退させて核を落とす事前準備じゃないかなって気がします。

 

株の世界では”遠くの戦争は買い”なんて言葉があるけど、ICBMとSLBMがあれば世界のどこでも核を落とせる。

核の疑念がなくならない限り、”近くの戦争”になってしまうので、本格的な株価反騰は難しいんじゃないかな?

 

プーチンは以前、核戦争について「ロシアがない世界など必要ない」と発言してるし、プーチンの家族は既に核シェルターで暮らしてると報道されてる。

 

実際に使うかどうかはともかく、プーチンが核を意識して戦略を立ててることは間違いないと思う。

一度は「核戦争を身近に感じる瞬間」が来そうな気がします。